グランテックミニ・整備

フロントハブ

フロントハブはNKN製の鉄ハブで、ハブシャフトはBC5/16(通称8mm)の一般鋼でした。スポークも硬鋼線でナット型玉押しなどチープな作りのため、軽合製の28Hハブを仕入れて組みなおすつもりです。ボールは共通の3/16が10個です。

締結部

 締結レバーはグランテックとは違って独自のものが付いています。グランテックはレバーによって勘合部を押さえて固定するのに対し、グランテックミニはT字状のバーを引っ張って固定する方式になっています。

レバーの分解図です。右のストッパーはグランテックと同一ですが、心棒はネジ止めではなくてCリングと簡略化されてます。基部は上下の2つのボルトで止まり、締結用T字バーも2つの上下ボルトで止まっています。

 T字バーにはスプリングが付いていて締結解放時にバネの力で跳ね上がり、締結部に絡まないように配慮されています。締結するときには軽く押さえながら締結すればOKです。

 ストッパー部の構造はグランテックと同じでスプリングによって止まっています。分解組立ての方法もグランテックと同様で、スプリングを入れるのには、ちょっとした慣れが必要です。

ヘッドパーツ

 ヘッドパーツはマイクロアジャスト方式で、虫食いなどは発生していませんでしたので清掃後組み付けました。ヘッドチューブが長いだけあって、フォークのコラムも長いですね。

ボトムブラケット

 BB右ワンはツバ無しのねじ込み式でした。そのためBB幅は70mmですが、BBシャフトは68mmのSUGINOマキシィ用「3S」が付いています。ベアリングは今時珍しいバラ玉で、各ワンに11個入っていました。BBを2mm削って上級のBBを入れても良いのですが、ワンには虫食いや筋なども入っていませんでしたのでそのまま使用しました。クランクを交換したため、BBには「3S」より長い「3U」を入れています。

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