グランテック再生計画

〜分解・清掃・調整〜

〜後輪〜

 フリーを外した後はハブの清掃とグリスアップです。方法は前輪と同じですが、シャフトはフリーと反対側のナットを緩めて外します。ハブスパナは15mm、ナットは17mmのスパナを使用します。

 清掃した後にフリー側のナットを強く締め込んでおきます(中)。これはフリー側はフリーに隠れてしますので、緩んだ時にはシャフトを抜くか、フリーを外さねばならなくなるからです。フリー側は玉押し(A)とナット(D)の間に大スペーサー(C)と中間ナット(B)が入っています。玉押しは15mm、ナットは17mmですが、中間ナットは16mmと半端ですので、締めこむにはモンキーレンチを用います。最初に玉押しと中間ナットを、次に玉押しとナットを強く締めこんでください。ちなみに今回のグランテックもフリー側のナットはゆるゆるに緩んでました。後輪のベアリングは1/4径:片側9個になっています(右)。

 グリスアップを行った後は、フリーと反対側のナットと玉押しを締めこみます。清掃と振れ取りを行いますが、後輪はオチョコ組みと言う左右非対称のスポーク組みがしてありますので、前輪と違ってスポークの張りはフリー側できつく、反対側で緩くなっています。振れ取りはセンターを確認しながら慎重に行ってください。

〜ペダル〜

 ペダルを外した後に玉押しの調子を見ます。ガタがあれば分解清掃ですが、問題なければベアリング部は分解しない方が無難です。今回は回転に問題ないので分解しませんでしたが、分解方法をこちらに上げておきます。5mmの6角レンチでサイドの特殊ネジを外すと外側のプレートが外れます(左)。開結部も5mmレンチ2つを使って外し(中)、割を押して反射板を外します(右)。

 外プレートを洗浄・清掃し、ツヤ消しの黒で再塗装します。洗浄はマジックリンを使うと油汚れもすっきり落ちて便利です(左)。良く乾かした後に塗装しますが、どうせ汚れるのであまり神経質に塗らなくても良いでしょう(中・右)。

 組付けですが、組む前に各ネジにグリスを塗っておきましょう。開結部をつけた後に(左)プレートと本体を結合します。反射板ははめ込みですが、プラスティックの割りはたいてい朽ちていますので、両面テープを張って補強しておいでください(中)。

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