グランテック再生計画

〜分解・清掃・調整〜

〜クランク〜

 クランクを外します。旧50円玉でキャップを取り除いたあと、BB抜き締め工具を使って14mmナットを外します。

 14mmナットを外した後(左)、BB抜き締め工具をクランク一杯までねじ込みます(中)。この時中のボルト(赤矢印)は一杯まで緩めておきましょう。中のボルトを締めこんでBBを押してゆき、クランクをBBから外します(右)。

 これは左右クランクとも同じ工程ですが、作業はホイールがついているほうがしやすいです。

 チェンリングもマジックリンで汚れを落とします。チェンリングの塗装は大抵剥げていますので、根性があれば再塗装しましょう。まずマスキングテープでマスキングを行い。カッターで整えて黒のつやありをスプレーします。良く乾いてからマスキングを外して出来上がりです。マスキングはぴったり押し付けておかないと隙間から塗料がにじみこむ事があるので要注意です。

〜ボトムブラケット〜

 次にBBを外しますが、ホイールをつけて作業する方が無難です。付近を清掃した後にロックリング回しでロックリングを左に回して外します。その後かに目レンチなどで(小さなプラスドライバでも代用可)左ワンを外してBBシャフトとリテーナを外します。

 右ワンは外して清掃しても良いですが、市販の専用工具は噛合う部分が4mmと薄く(左)、プロの工具に比べて締め付けが甘くなり緩みやすくなるので、緩んでなければ外さずに清掃するほうが無難です。反対側からウエスを入れてよく拭いてください(中)。ちなみに外す場合は逆ネジですので右に回して緩めます。プロの工具は、左右からがっちりと挟み込んで回しますのできっちり締まります(右)。

 BBとヘッドのリテーナはボールの間にグリスが入り込んで、パーツクリーナーではグリスをうまく取り除けません。そこで、洗油(私はシンナーで代用)と歯ブラシでグリスを落とします。シンナー(ペイント薄め液)はホームセンターで安く買えるので重宝するのですが、シンナー臭さが残りますので、洗浄後パーツクリーナーでシンナーを洗い流しておきます。

 BBは回転が遅くて水が掛かりやすい部分なので、粘調度のあるグリスを使用しましょう。右ワンがフレームについている場合は反対側から手を入れてグリスを塗ります。

 リテーナの玉側がワンに当たるように入れます(左)。クランクシャフトを左右間違えないように入れて(チェンリング側(右側)の方が長い)、左ワンをねじ込んでゆきます(中)。ロックリングをつけて締めるのですが、左ワンも一緒に回りますので、かに目スパナなどで回らないように支えておきます(右)。BB部は力が掛かる所で緩みやすいので思いっきり締めると共に、しばらく走ってからチェックして、必要なら増し締めをします。

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