グランテック再生計画

〜分解・清掃・調整〜

〜ブレーキ〜

 前後ブレーキはダイヤコンペのサイドプルN500で、軽合金製です。まずはスプリングを外しますが、片方を持ち上げるようにして外すと反対側は自然に外れます。本体は10mmナット2つで止めてありますので、分解清掃後組付けます。

 組付けは2本の10mmナットで締め付けるのですが、中ナット(A)を締めすぎると作動が重くなり、緩すぎるとガタがでて制動に影響が出ます。硬すぎる一歩手前が一番良いのですが、なかなか難しいものです。また、中ナットは薄いので薄手の10mmスパナが必要です。これで、中ナットを適度に締めこんでから、外ナットと中ナットで緊結します。その後スプリングの当たる部分に鳴き止め用のグリスを塗ってスプリングをはめます。

〜変速機〜

 シフターは調節ネジを緩めれば本体から外れます。分解方法はこちらを参照してください。ゴムは劣化しやすいので保護剤を塗っておきます。リヤディレーラーは6mmアーレンキで外して分解清掃します。分解清掃方法はこちらを参照してください。

〜ヘッドパーツ〜

 ヘッドパーツはロード系とマイクロアジャスト系に分けられますが、グランテックのはギザのついたマイクロアジャスト系です。ヘッドはフロントフォークを抜くスタイルの輪行車以外では滅多に分解しないところですが、グリス劣化やガタの発生など、時々はチェックした方が良い所です。また強度面からステンレス製が多いので、よく錆びる部分でもあります。分解は、ゴムのキャップを外してロックナット、ロックワッシャ、マイクロアジャスト、上玉押しの順に外します。

 内ワン(矢印)と下玉押しは嵌め込み式ですので、交換時以外は外しません(左)。一番虫食いが発生するのは、力のかかる下玉押しで虫食いが見られたら交換しましょう(中・交換はこちらの記事を参照)。錆びた上玉押しはワイヤブラシで清掃するとギザの部分の錆びも良く落ちます(右)。

〜フレーム〜

 シートステイは取り外し可能ですので、外して錆びなどを取り除いた後に、錆び止めも兼ねてクリアスプレーを吹いておきます。締結レバーも分解して再塗装します。分解方法はこちらを参照ください。傷などによる塗装の傷みにはタッチペンで補修します。

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