セイコー掛け時計 KH404B

 時計のムーブメントも工業製品ですのでいつかは寿命がきます。最近の時計は安価になりましたが、ムーブメントも中国製となり耐久性もそれなりに短いようです。まあ、安いので壊れれば買い換えればよいのですが、記念品など多少費用がかかっても修理したい場合があります。今回はムーブメントを交換しました。

SEIKO KH404B
 木枠の標準的な時計ですでに販売中止されています。数年は快調に動いていましたが5年越えるころからムーブメントの力が弱くなったようで6〜12時で針の上るときに遅れるようになりました。ボタン電池を単三電池に改造して電流を上げたり、秒針を外して軽くしたりしてしのぎましたが、12年越えたころから同様の症状が再発しました。ためしに時計を水平にして置くと遅れませんので明らかにムーブメントの弱りです。買い替えも考えましたが、同じような物で長い針の時計が見当たらないのと、独立時にスタッフから送られた記念品なのでムーブメントの交換に踏み切りました。

 裏のネジをすべて外すと、文字盤ごと抜けてきます。時針と分針を曲げないように慎重に取り外すと、ムーブメントの取付ネジが見えます。これを外せばムーブメントが外れます。

 

 ムーブメントは中国のSKC社製で、SEIKOは純正でSKPまたはSKCを使用しております。このムーブメント(SKC)はロープロファイルなので薄く作られており、ボタン電池駆動になっています。ネットで購入できるのはSKP製の単三用なので多少高さが高くなり底面より多少出ますが許容範囲内のようです。

 

 SKPのムーブメントは突き出しの長さが4種類あり、秒針の動き方でも、1秒ごとに動くステップ式とスムーズに秒針が動くスイープ式の2種類があります。今回のムーブメント(SPC)も時針の直径5.5mm、分針の直径3.6mmで同規格ですが、秒針では直径1mmは同じなものの、SKPは中央部に穴が開いていないタイプでしたので既存の秒針は使用できませんでした(結局はそれ以外の問題で使用できなかったのですが)。

 

 突き出し量を上記に示します。SKCでは全長は6.9mmと圧倒的に短くて、時針、分針部分も狭く作られています。SKP製は突き出し全長が11mm、16mm、19mm、25mmの4種類あり、今回使用した11mmでも4.3mmほど出すぎてしまいます。あまり出すぎるとケースのガラスに当たってしまいますので、結局秒針はつけれませんでした。

 

 このままではガラスに当たりますので、付属してきた3mmの金具をかませて距離を稼ぎます。通常では出ている部分にナット止めするのですが、今回は距離がないので元から付属していた丸型ナットと呼ばれる奥までネジきりがしてある物で止めました。目視で見てみると大体良い位置ですが、あまり奥にしすぎると丸型ナットが掛からなくなります。

 

 時針、分針直径は同じなのでうまくはまりますが、はめる時は12時きっかりにあわせて(両針とも直上で)嵌めてください。あとはネジをはめて完成です。出っ張りも気になるほどではなく、そのまま掛けれました。注意点は色々ありますが、文字盤は絶対触らないこと。すぐに汚れますし、白ですと特に目立ちます。あと、針の付け外しはかなり気を使います。最近の針は極力軽くしてありますので弱いため、変に力を入れるとすぐに変形してしまいます。

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