歴代の単車

 No1 YAMAHA MR-50 購入:10万(新古車) 売却:XL125の下取り 走行距離3,000Km S54.9〜S55.1

 中学生の頃から自転車野郎だった私は大学入学と同時にサイクリング部に入り、自動車免許を取った後も単車なんかは眼中になかったのですが、クラブの友達が乗っていたCB50に初めて乗ってカルチャーショック受けました。なにせ、自分で漕がなくても走るのですから、って当たり前ですが・・。当時は自転車しか分解したことなく、中古車は不安だったので新古車を買いました。ただ、この車はハズレだったようで、最高速65Km、リッター25Kmと悪く、整備も不十分だったせいで焼きつき寸前でした。秋から冬にかけ結構楽しみましたが、すぐに物足りなくなって125へと移行しました。

 No2 HONDA XL-125S 購入:12万(中古) 売却:10万 走行距離6,000Km S55.1〜S55.6

 MR-50を売る頃には、単車の構造を一通り理解して悪友に改造方法も教わったので、安心して中古車に手を出せました。2サイは前回で懲りたので、今度は4サイのトレールです。125にしては大柄で扱いやすく燃費も40Km/L程度と良いかわりにトルクが少なく、追越し加速では一度に2速落とさねばなりませんでした。エンストはしにくかったのですが回して走るタイプのエンジンで、最高速度は100Km/h程度。その後、友人、友人の彼女、そのまた友人へと渡り歩き、最後はFフォークが曲がって廃車になったようです。

 No3 YAMAHA XT250 購入29.8万(新車) 走行距離67,000Km S55.6〜S61.2

 3台目にして出会ったのが、生涯乗っていけそうなこのバイクでした。自分の体格にちょうど合い、のんびりと林道や山道をツーリングするにはピッタリなバイクで、整備性、メカの信頼性も良く、1カ月を超える長距離のツアーも心配なくこなせました。通常リッター30Km,北海道ツーリングでリッター40Kmと燃費も良く、6速のXL-250Sに比べて5速なのでチェンジも楽でした。また乾燥重量114Kgと軽く、足つきも良いので軽いトライアルセクションもこなせますが、ハンドルポジションがオフ向きではないので、林道勝負には不向きでした。S57年以後は毎年夏に長期ツアーを敢行し、全都道府県走破、北海道から九州まで日本3周程度走破しました。その後友人のバイクでXL-250R,XR-250,KL-250,RM-250,XT-250T,XT-225セロー,XT600テネレ,DT-125,XT-125などに乗りましたが、XT250ほどしっくりくるバイクにはついに出会いませんでした。

 No4 SUZUKI ミニクロ50 購入:ただ(廃車) 売却:XL-125Sと交換 走行距離2,000Km S56.4〜S57.2

 初めてのセカンドバイクとなったバイク。後輩からただでもらった時は、マフラーはつまり、Fブレーキは効かず、タイヤ、チェインは使い物にならず、クラッチも滑ってました。新品のタイヤ、チェン、サイドカバーを調達し、マフラーは焼却炉で焼き、エンジンをフルレストアしたところ、最高速80Km/h、リッター43Kmと復活を果たしました。ただ2万Kmを超えている古いバイクなので、だんだんと調子が落ちてきて、XL-125と交換する頃にはリッター30Kmまでに落ちていました。交換後は2Wたたないうちにクラッチ操作ミスでエンジンを壊され、廃車となりました。

 No5 HONDA XL-125S 購入:ミニクロと交換 売却:イーハトーブの下取り6万 走行距離 0 S57.2

 先輩のXL-125Sですが、エンジンがかからなくなり困っていたためミニクロと交換しました。メインハーネスやスイッチ類が切れたり錆びたりして寸断されていましたので、ハーネスにはバイパス回路を増設しました。スイッチは接点が錆びて朽ちておりましたが、アッセンブリー買うと高いので、ボール紙にたばこの銀箔を巻いて自作しました。数百円で治しましたが耐久性に問題あるため、当時欲しかったイーハトーブの下取りに出してしまいました。その後どうなったかは・・・、知りません。

 No6 HONDA イーハトーブ125 購入:26万(新車) 売却:9万円 走行距離3,000 S57.2〜S58.10

 ただでもらったミニクロに始まって、単車わらしべ長者の如くここまでやってきました。XT250で中国自然歩道や、鉄塔保線道などを走るのはきつかったため、トライアル車が欲しくて購入しました。XL125のエンジンとは思えないほどトルクがあり、軽い車重とあいまっていろんな所へいけたのですが、乗車ポジションが小さくて私にはきつく、実用最高速も70Km程度なので遠距離を走るにはつらいものがありました。また、当時はガソリンスタンド日曜営業自粛の頃でしたので、小さなタンクでは航続距離も問題でした。結局XTでもほとんど同じ所へ行けることがわかり、手放しました。

 No7 HONDA MB-50 購入5500円(事故車) 売却:シャリイと交換 走行距離2,000Km S57.2〜S57.10

 同級生の事故車を買わされ買いました。Fフォークはくの字に曲がり、タンクはサビだらけ、エンジンは一回焼けて、からから音がしてましたが、2日ぶっ続けで治して一応走るようになりました。Fフォークは、「秘技、造成地がえし」(造成地の斜面によくある水抜き穴に曲がったフォークを突っ込み、下から車のジャッキで上げて、てこの原理でフォークの曲がりを治す技。綺麗に治るがもう一度突っ込むとフォークは曲がらずに折れるそうです(恐)で治しました。リッター38Km、最高速100Km(先輩の申告による)出ましたが、一度焼けたエンジンは、回さないとすぐにかぶってしまいました。友人のシャリイと交換後、しばらく動いていたようですが、詳細不明となりました。

 No8 HONDA TL-50バイアルス 購入:ただ 売却:ただ 走行距離100Km S57.10

 これは人の手を転々としていったバイクでした。後輩が中古で買った物を、後輩の同僚が5千円で買い、以後はただで、後輩の後輩、私、後輩、後輩の先輩へと渡っていきました。写真は最終所有者の時のものですが、メンテは私がしてました。Oil上がり、下がりが激しいため、4サイクルのくせに2000Km程度の走行で1Lほどオイルを消費しますが、最高時速は80Km確保してました。さすがホンダの縦型エンジンは強いですね。Fフォークのオイル漏れが激しかったため、廃車のTLからフロント周りごと、ごっそりかえたのが記憶に残ってます。

 No9 HONDA シャリイCF-50 購入:MB-50+1万 売却:2万 走行距離2,000Km S57.10〜S60.9

 MB-50に追い金1万で交換したものです。初めてのかご付きバイクで通学に使用していましたが、燃費は良いものの、最高速度50Kmでは幹線道路の流れにも乗れず、市内への買い物もためらわれるほどでした。ただ、雨の日の通勤はXT250に比べると段違いに楽でした。XT250との走行感覚の落差が余りに大きいため、シャリイ70の購入を期に後輩へ売ってしまいました。

 No10 KAWASAKI KZ-250FT 購入:7万 売却:7万 走行距離100km以下 S59.2

 これは所有したと言うより転売目的で仕入れた物です。友人から受け取った時はジェネレータの発電不良、キャブレター破損、リヤタイヤパンク、サイドカバー欠損など色々ありましたが、この頃は技術力も上がって人脈も出来ていましたので根性で治して後輩の彼女に売りました。部品代は後輩からもらいましたので、実質ただ働きでした。ただ、ツインキャブの調整、Oilディスクの調整法、チューブラーの治し方、ジェネレータコイルのいじり方など多くのことを学びました。

 No11 HONDA XL-80S 購入:2.2万(中古) 阪神大震災で廃車 走行距離4,000Km S59.8〜H7.2

 先輩から購入したときは、両サイドカバーは黒く塗られ、タンクは白ペンキのペイント、Fガードはラクーンの物で、ワイヤーは錆錆びの状態でした。そこでタンクはシンナーでペンキを落とし、あとは新品に交換しましたが部品代だけで2.3万と本体を超えてしまいました。Oil交換にキーアッセンブリ交換、Fフォークオイル交換といとまなく整備しても最高速は60Km程度。そこでFRスプロケット交換、ついでにクランクケースカバーをCB50の物に変えてタコメータを出し、メータもCB50の物へ交換、ブレーキ、クラッチレバー、ライトスイッチをXT250の物と交換しました。ただ設計が50なので、重心がリヤタイヤにかかりすぎ、ダート走行は苦手でしたが町のりには小さく停めやすくて重宝しました。実家にもって帰ってましたが、阪神大震災に被災して廃車となりました。

 No12 KAWASAKI TR-90 購入:2万 売却:2万 走行距離200km S60.6〜S61.2

 2級整備士の免許を取ろうとしてバイトしていた単車屋で買ったもので、当時でも12〜13年前の物でした。その単車屋は、県北の田舎からいらなくなった単車をただ同然でもらってきては、2こイチ(2つの単車を合体させて一つにする)や、3こイチにして売ってました。YAMAHAのAXやHXなど古典小型バイクが多く、2〜3万で売ってましたが古い部品は部品供給が良くなくて、廃車の部品を工作して治してました。TR-90はKM-90の前身らしいのですが、買ったときはTT-100を履いていて、族仕様のウインカーや、腐ったギヤ、チェーンなどお約束状態でした。ギヤやウインカーは廃車のKM-125を流用して治しましたが、マフラーがうるさく、低速で長く走るとプラグがかぶって再起動しなくなるため300Km待たずに廃車になりました。その後、雑誌の「売ります買います」で明石に買われて行きました。

 No13 HONDA シャリイCF-70L 購入:5.5万(中古) 走行距離12,000Km S60.10〜H24.2

 原付の交差点2段階右折とヘルメット着用義務に伴って手に入れた物です。以前の50に比べると、発進加速は良いのですが、最高速が55Km程度と遅いため、ギヤ比をかえて65Km程度まで出るようにしました。買い物、通勤バイクには手ごろなので良く使いましたが、メインにはなれなかったため後方支援に回ってました。リッターは40Km程度で良いのですが、製造後20年近く経っているため傷みが激しく実家に帰ったのを期に実質廃車状態になっています。
 長らく実家の軒下に置いていましたが、3千円払って単車屋に引き取ってもらいました。

 No14 YAMAHA XT250 購入:7万(中古白/黒) 走行距離33,000Km S61.2〜現有

 XT-250が6.7万Kmの頃、河原でトライアルごっこをしていてドライブシャフトの切り欠きをなめてしまい、エンジンばらすのもしんどかったので、中古の白/黒を購入した物です。ただ、これは事故車だったのでフォークが曲がっており、キャブレタも不調だったため、かなりの部品を前のXTから移植して、部品混在率は半々になってしまいました。のちに車に突っ込まれて大破したのですが、や○ざのような保険屋と交渉の末、フレームを新調して現在に至っています。ただ、結婚後に嫁の「大きいバイク禁止令」が出たため、動態保存(年に一回火入れを行う)していたものの、キャブレタがつまって現在静態保存になってしまいました。トホホ・・。

 No15 HONDA リード90 購入:新車 売却¥5,000 走行距離9,000Km H6.9〜H9.12

 祖母が倒れて入院したため、病院に通うために母が購入したバイクです。その後実家で阪神大震災に被弾するも生き残り、H8暮れに私がもらって通勤用に使い始めました。しかし、H9の暮れにマンションの駐輪場で盗難にあってしまい、執念で探して2週間後に見つけた時にはカギやカウルを壊されて悲惨な姿になっていました。結局、すでにカブを手に入れていたため、5千円で単車屋に引き取られて行きました。初めてのオートマで加速も良かったのですが、バンク角が浅く(OFF車ばっかり乗ってましたもので・・)、すぐにスタンドをすってしまって怖いバイクでした。また、これで一度だけ林道に行きましたが、話にならなかったです(泣)。

 NO16 HONDA スーパーカブ100 購入:19万(新車) 売却:3.5万 走行距離25,000Km H9.12〜H14.12

 リード90を盗まれて、通勤に困ったため以前から欲しかったカブ100を購入。3速のカブ90に比べ、4速のカブ100は加速も良くて70Km巡航出来、いいバイクなのですが、タイ製のためか精度が甘く、カウルを止めている部分がずれていて負荷がかかり、すぐにカウルが割れてしまいました。またカブ、シャリイよりも一回り太いチェーンを使用しているためギヤの改造パーツがなく、もう少し高速に振れなかったのが悔やまれます。この頃はXTを禁止されていたため、近場の林道や遠距離なども行きましたが、そのような仕様に出来ていないため面白みにかけました。燃費は良く、リッター40Km程度いっていました。

 こうして見ていると、ほとんどが小型のOFF車が多いですね。滝の探求や登山のアプローチなどにも使うため林道走行が多く、高性能よりも信頼性と整備性の方を重視したため、小型の単気筒、4サイクル車が多かったのだと思います。実際XT-250は単気筒、2バルブ、4サイクル、シングルキャブと理想的なものでした。
 現在は静態保存のXT-250とシャリイ70を所有していますが、保険切れで乗っていません。実家に帰ってからは用事は自転車と、電車で済んでしまいますし、宮使いをやめて自営業を始めた為、事故などで家業を休むわけにいかず、子供が大きくなるまで当面は単車自粛が続きそうです。ただし、還暦越えて子供が成人したらXTを再生しようとパーツだけはとり揃えています。

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