紀勢本線・高奈第五

訪問日;2016/05/05

 またまた強力な秘境踏切の登場です。第一佐田が「陰」とするならこちらは「陽」の踏切で、国道から見えているのですが、到達に困難を来たした踏切です。

 

 場所は紀勢本線・三瀬谷駅手前の山中です。川を挟んで国道42号が通っており、国道から踏切がすでに見えているのですが、接近が容易ではありませんでした。詳細地図を元に解説しますと、国道から川に向かって田んぼが広がりますが、獣害用のフェンス(緑)が張られていて通過できません。川には木橋が架かっていますが、その先は2M近い笹竹に行く手を阻まれたので、行きは無理やり直登で行きました(青線)、帰りは斜めに走る踏み跡があったのですが、半分程度降りると笹竹に行く手を阻まれて、結局無理矢理突破して木橋に行き着きました(赤線)。

 

 熊野古道から外れて田圃の間を下っていきます。境目に流れている小川は結構深くて広かったので、最初からフェンス寄りに進むしかありませんでした。

 

 これが木橋です。川は結構深いU字溝なので、この橋がなければ行けませんでした。木橋は最近の物らしく作りはしっかりしています。傍には上の写真にも写っているガードレールがあり、フェンスにブロックされていますので今や無用の長物ですが、目印として役立ってます。

 橋を渡った先の堰堤部分です。斜度は40°近くあるのですが、笹竹の密集度が高いので、滑り落ちる心配はありませんでした。ただし、地面に足が付かない程密集していて、所々トゲのある木が生えているなど、見た目以上に悪条件な所でした。

 行きは青線、帰りが赤線です。帰りは右写真のように途中までは踏み跡があるのですが、大木付近にさしかかると道が無くなり、横に進むのも困難な状況でした。

 

 踏切から少し下ったところの写真です。踏み跡といっても左のように背の高い草が茂っており、大木の下(右写真)では道が消失していました。

 

 踏切は整備されていますが、渡った先は森の中に消えており(右写真)、道もはっきりしていません。

 

 踏切の前後は、普通の風景です。左写真の高架橋は紀勢自動車道で、その下辺りにも第4種踏切があったのですが、道路工事に伴って廃止されたようです。この踏切も長くは無いのかもしれません。

 

 今となってはこの風景の中で、踏切の必要性は少なそうですが、古くからある山道に対して設置したものが残ったのでしょうかね。

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