踏切の銘板・JR各社

2007度に各社とも連絡先を書いた新型銘板を追加しているようです。
JR西日本

 名前は地名や由来、番号の組み合わせなど多岐に渡ります。基本は長方形のプラ板ですが経年劣化がきており、白色の鉄板に変わりつつあります(これさえも錆びて見難くなった物もありますが)。その他、各地のバリエーションがりますが、障検と反射板はどの路線にも存在します。

 国鉄時代からある古いタイプのプラ板です。
踏切名はマジックで書かれているので、かすれたり消えたりしている物もあります。

 プラ板より新しい、国鉄時代標準の縦型です。黒色文字が標準ですが踏切名が赤で書かれている物などのバリエーションがあります。

 遮断機の無い第四種踏切にありました。

 比較的最近に製作された物のようで、踏切名にカナが振ってあるのと踏切Noが3桁No+0で表示されています。

標準の障検灯に付いているものです。

黄色のバックが基本です。

 制御BOXにも踏切名が書かれています。起点からの距離も書いてありますが、かすれて読めないものや、塗装の上書きで消えたものなども散在します。

JR西日本 金沢支社

 北陸本線と小浜線で他支社との境を有します。支社内のメインは国鉄標準物ですが、独自のものもあります。

 近畿統括本部と同様の番号と名前の蛍光反射板です。ただし番号はオレンジではなくて、銘板と同じ白地に青となっています。

 小浜線や越美北線に見られる、のぼり旗方式のものです。電柱に貼らずに独立しているのは、非電化路線のためでしょう。

 2014年、ついに新型が出現しました。近畿統括本部に似ていますが文字の大きさなどが違います。今回は2箇所しか見ませんでしたが、今後増えてくるのでしょうね。

JR西日本 近畿統括本部

 JR西日本の中核で、いち早く新型青看板を登場させました。初期には青看板の亜流も出ていましたが、現在では付け替えて統一されています。

 JR西日本・近畿統括本部の標準型で、駅名の後に起点方向駅からの番号が振ってあり、探査漏れがなくなって非常に便利です。

 2009年頃から勢力拡大して、2011時点でほぼ付け替え完了しているようです。

 標準型が出る前のもので、駅名のみで番号がありません。北陸本線や奈良線で見られましたが、現在では標準型に取り替えられています。

 これも標準型の前のもので駅名の上に踏切番号が書かれています。関西本線の奈良-王寺付近で06年に見かけましたが08年には標準タイプに変わっていました。

 2009年ごろから番号と踏切名の反射板が登場しました。オレンジの蛍光反射板ですので先頭車両からの視認性は抜群で、車上調査が非常に楽になりました。

 日根野以北の阪和線のみに見られる白プレートです。全踏切の8割程度に付いており、距離が記載されています。

JR西日本 和歌山支社

 紀勢本線、阪和線の日根野以南、和歌山線の五条以南を管轄しています。従来は国鉄標準に加えて黄色看板が特徴的でしたが、2011時には新型青看板がお目見えしています。

 和歌山支社にも新型青看板登場です。ただ、本家に比べると多少縦長で、赤文字に白の陰影が付けてあります。数字は駅番と駅間踏切の番号を表しているようです。

 阪和線・紀勢本線で見かける大文字の銘板です。かなりの数の踏切で見かけますので、一世代前の標準だったのでしょう。

「とまれ」看板に付いているサブの名板

 最近出てきたものなので、総じて綺麗ですが数字などが省略されている物もあります。伝統の黄看板の新型と言うところでしょうか。

 和歌山支社にも番号と名前の反射板が設置されていますが、番号は銘版と同じく駅番入りになっています。

JR西日本 福知山支社

 山陰本線園部以西と舞鶴線、播但線、福知山線などを管轄しています。ほとんどがローカル線ですので、国鉄標準タイプ以外はあまり見かけません。

山陰本線で見かけました

防護柵の上に直接書かれており、起点からの距離付きです。

上記の物と基本的には同じですが、プレート作りでしっかりしています。

JR西日本 岡山・広島支社

 山陽本線と伯備線や宇野線など山陽支線を管轄しています。国鉄標準タイプの他に、独自の横長プレートがほとんどの踏切に付いています。

 駅間と起点からの距離が書いてあります。鉄製のプレートで両端に穴があいており、盗難防止用の南京錠が必ずついています。府中以北の福塩線では振り仮名が付いていました。

 登場後長いため傷んでいる物が多く、文字の判別が困難なものも出ています。

 新型のプレートで、今度は直付けです。駅間と距離の表示は旧型と同じですが、多少縦長になっています。痛んだ物から順次取り替えているようです。振り仮名の付いている物と無い物がありますが、使い分けの法則は不明です。

 内容は上記のプレートと同じですが、形状は極めて縦長です。数%程度の割合で見かけますが、製作時期の違いなのでしょうかね

 近畿統括本部と同様の番号と名前の蛍光反射板です。番号はオレンジで同じですが、銘板は緑色となっています。

JR西日本 米子支社 鳥取鉄道部

 因美線も最近では智頭まで岡山支社管轄になり、智頭以北が米子支社になっています。

 智頭以北の米子支社管内では2個所しか見てませんが、2箇所とも岡山支社のプレートはなく、JR標準の縦銘板までありませんでした。ただ、非常ボタンボックスにテプラで名前が貼ってあり、これが代替のようです。蛍光灯反射板や制御BOXの記載はありました。

JR東海

もとは同じJNRですが、分社してから時間がたっていますので、それぞれ独自の進化をしているようです。

JR東海の標準銘板です。ふりがなを振ってありますが、記載の無いもの、上部シールで隠れていると思われる物などもあります。

踏切合図灯はありませんが、障検灯には銘板がついています。障検灯は標準の5角形です。

制御BOXには、9割程度の高率で名前と踏切Noがついています。ただ、橙色のNoは日焼けしやすいようで、薄くなって判別不能が多々あります。

東海道本線にあったもので、1世代前のもののようです。

垂井線(東海道下り)で見かけましたが、かなり年季の入った銘板です。

関西本線で見かけた第4種踏切用。JRに移行してからの比較的新しいものです。

紀勢本線にあった、年季の入った黄色銘板。きのくに線にもあるので、JNR時代のものでしょう。

紀勢本線のもので、1世代前のもののようです。

紀勢本線に出ていた駅間番号表。下のカタカナ略語は駅名です(ロク=六軒)。

名松線で見かけた新版。地方路線や第三セクターと同じ様式です。

名松線で見かける新型の黄色板です。距離と踏切番号付き。

JR四国

こちらもJR西日本と違って独自のものが展開されていました。

現在標準の銘板です。黄色の反射板に黒色文字の印刷ですが、文字は太字、細字など何種類かありました。

黄色になる前の銘板で、白色のプラスティック製です。書いてある文言は同じなので、JRになってからのものでしょう。

第4種踏切に付いているもので、距離、振り仮名なども記載されています。

制御Boxには名前と振り仮名、起点からの距離が記載されています。ほとんどの機器についていますが、たまに振り仮名が無い物もありました。

障検灯はJR標準の物ですが、銘板が付いている物はありませんでした。

JR貨物

 独自路線をほとんど持たないJRFですが、港付近など貨物輸送の盛んなところに時々存在します。

四日市地区で見かけた標準型の銘板。

同じく四日市地区にあった、横型の銘板です。

制御BOXにも時々書いてありました

標準化の1世代前のタイプでしょうか。

敦賀港線で見かけたもので、反射板に印刷してある最新型です。ただ、敦賀港線自体は2009年で休止となってしましました。

inserted by FC2 system