サムシフター Lite Operation

ACCUSHIFT Lite Operation

X-1シリーズのレギュラー6速シフターです。製品はXCMではないかと思いますが、確認は出来てません。「6」と「F6」の切り替えがありますが、「F6」はフリクションではなくてLiteIndex用です。
それでは早速分解してみましょう。

ネジを外すと、本体と基部、そしてカバーが外れます(左)。本体上部にOリングのようなC型止め輪が止まっていますので、抉って外します(右)。

 

 

上部カバーが外れると、上部プレートとワッシャが取れます。上部カバーは中央シャフトと2箇所の爪で噛み合っており動きません。6-F6の切り替えにより上部プレートが80°ほど回転しますが、これによってシフト感が変化するらしいです(後述)。上部ロッドには爪が出ており、これによってシフトレバーの動く範囲を制限しています(右)。

 

 

シフトレバーを抜くと本体が出て、本体は上部ロッドとシャフトに分かれます。上部ロッドは十字の突出によって本体シャフトと繋がっており(矢印)、一方で玉押しナットを固定しています。

 

 

玉押しナットを外すと、穴開きプレートなど見慣れた構造物が見えてきます。α-2000と基部の形は違いますが、6速の穴開きプレートと中間プレート、玉押しプレートは同じです。ただ、玉押しプレートを押す中間ロッドの替わりにナットによって玉を押しています。この玉押しナットは上部ロッドにて固定していますので、クリック感は一定となって組付け後は調整出来ません(これによって、フリクション機能が廃止されたのでしょう)。

 

 

6-F6の切り替えはレバーによって行いますが、レバーをF6の位置にあわせて上部カバーを取ったのが中の写真です。上部プレートの中に向いた突起が上部ロッドに当たっています。F6の位置ではこの部分が凹んでおり(右)、6の位置にすると右回転して上部プレートが押し上げられます。

 

上部カバーとシフトレバーの隙間を見てみますと、F6では詰まっていますが、6の位置では隙間があいています。これは、6の位置では上部プレートが上部カバーを押し上げるためです。F6の位置では上部カバーの周辺部とシフトレバーの周辺部が接して動作が重くなりますが、6の位置では上部プレートを介してのみ接しますので、操作が軽くなります。

以上が6-F6の切り替えの意味ですが、悲しいかな上部カバーの工作制度が甘いせいなのでしょうか、F6でも6でも引きの感触にたいした変わりはありませんでした。

 

ウィッシュボーン(SL-XP20)

フラットバーの下方に設置する方式で、他にもバーコンやエクスプレスなど色々と出ていたようです。ただ、取り立てて流行るわけでもなかったので、ウイッシュボーンもこれ一代で消えていきました。シフトレバーは特異ですが、機構的には通常サムシフターと同じです。

LITEの文字はありませんが、機構的には同じようです。C型止め輪を外すと突起付きの上部プレートが現れ、その下に上部ロッド、メインシャフト、玉押しナット、玉押しプレートなどサムシフターと同じ構造をしております。

 

 

今回も穴開きプレートだけは違っていました。プレートの穴は貫通せずにくぼみだけとなり、厚さが増したようです。7速の7の文字入れがあり、基部との勘合部にも変化があります。
ピッチは相変わらずの不等ピッチですが、1-2、6-7速間に加えて2-3間の間隔も少し広い気がするのは、気のせいでしょうか。

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