デュラエース 7400シリーズ

ボトムブラケット

BB-7400

 クランクにはダブル専用のBB-7400が用意されています。シャフトはシェル幅68mmと70mmの2種類が、ワンはEnglish,French,Italianの3種類が出ており、チェーンラインは43.5mmとなっています。デュラエース最後のCup&Cone BBになりました。

 74デュラは規格外が多いので有名ですが、BBも通常52mm(54mm)のB値が、50mm(52mm)と2mm短くなっています。その分、ワンが1mmづつ深い専用ワンのはずですが、計測では0.6mm程度しか差がありませんでした。またシェル幅70mmは68mmより2mm増加しているのにD値が変わらないため、全長が1mm増加しています。この増加は腑に落ちませんが、通常68mmはEnglish、70mmはItalianのワンを使用しますので、ワンの方に仕掛けがあるのかもしれません。初代デュラのGB-100や72デュラのBB-7200は軸長112mmと同じ値なので代替できそうですが、Square TaperはGB-100とBB-7200はJISで、BB-7400は「JIS Low Profile」って書いてあったので入るのでしょうかね(笑)。

 

BB-7410

 デュラエース初のシールドBBで、なおかつ最後の四角錘BBです。軸長も103mmとシングル並に短くて、FC-7410専用のBBでした。社外品で同様の103mm、四角錘シールドBBも当時は出ていたそうですが、今となっては全て過去のお話ですね。

チェーン

CN-7400

 CN-7400:デュラエース最後のUGチェーンです。narrow chain(ウルトラサイズ)でプレート上にも表記があります。前モデルのCN-7100も7.4mm幅のウルトラサイズですがチェーンの表記に「narrow」は無く、初代デュラUGチェーン(QA-110 8.0mm幅のnormalサイズ)とはノギスで測って判定する必要がありそうです。なお、アンプルピンを使用せずに切断・結合できるのはこのUGチェーンまでです

 

CN-7401

 カセットのHG化に伴って出てきた最初のデュラエースHGチェーンです。スペックはCN-7400とほぼ同じでUGスプロケットへの使用も可能ですが、結合にはアンプルピンを使用します

 

 アンプルピンで繋げると強固に繋がるのですが、プレートが多少広がる為なのか同じ所ではアンプルピンを再度使用しないように言われています。昔はチェーンを外して洗浄したり、頻回に逆付けして寿命を姑息に延ばしたりしていましたが、そのためかチェーン切れなどのトラブルも出ていました。今のHGチェーンは強固に繋がるかわりに、頻回の付け外しはご法度のようですね。まあ、上がった変速性能を維持するには、早めのチェーン交換が良いですからね。

 

UGチェーン

 normalサイズのUGは長らく発売されていましたので、narrowになってから箱とプレート表面にnarrowの文字が見られます。CN-6208はもう見かけませんが、CN-UG50/51は大量に作ったのか、使われないのか未だオークションで\500〜\800程度で売られています。

 

代替チェーン

 8速までのナローチェーンは同じですが、9-10速チェーンはローラーの幅が狭くなったので8速までのスプロケットには使用できません。現在ではデュラエースからは出ていませんが、6〜8速対応のHGチェーンなら全て使用可能ですので、シマノ純正ではCN-HG40/50/70/71/90/91が使えます。CN-HG91が今の所最上位の日本製HGチェーンですが、プレートに製品名が無いのが少し寂しいのと、何時まで発売してくれるのかが不安な所です。(2014年秋頃に無くなったそうで、2015年時点でCN-HG71が最上位になってしまったようです)
 チェーンはレバーブーツよりは保存が利くものの無くてはならない消耗品ですので、無くなる前にいくつ確保すればよいのか悩みますね。

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