デュラエース 7400シリーズ

最終更新日:2023/10/27

フロントディレーラー

FD-7400

 AXやEXとは違う新設計のFDです。ただ、この頃のFDはモデルによる性能差なんてほとんどありませんでしたから、このFDを使用したのも「シリーズ品だから」という程度でした。クランプ系はφ28.0mm〜φ28.8mm、キャパシティは15Tで重量93gと標準的な数値でした。

FD-7403

 本体以外すべてFD-7400と同じです。見た目もほとんど変わりませんが、フロントのSGギヤ化に対応、ナローチェーンに対応(プレート間隔狭めたのでしょうか?)、STI(Shimano Total Integration)に対応したそうです。ストロークは37mm〜51mmなので、今のトリプルロードではぎりぎりですね。

FD-7410

 7410系のFDで、DualSISとSG-Xによりローからトップへの変速がスムーズになったそうです。97gと多少重くなって、アーム形状が変化しています。

 

リヤディレーラー

RD-7400 (w/adjuster)

 74デュラのトップナンバーで6速SIS対応です。最小歯数12T、最大歯数26T、キャパシティ26Tと標準的数値です。中の人に勧められ、72デュラで組んだスポルティフにSL-7400とともに使用したのですがうまく作動せず、RD-7401購入してお蔵入りになってしまいました。なお、RD-7400はアジャスターの有無で2種類あります。

 追記:中の人が調整してもSISがうまく作動しなかったRD-7400ですが、30年ぶりにスポルティフ組みなおした際にエンド修正をかけましたら見事に作動しました。エンドは水平方向に20mmほどゆがんでいたので、これが不具合の原因だったようです。初めてエンド修正機が役に立った瞬間でした(笑)。

RD-7401

 6/7速SIS対応ですが、7速用と言っていいかもしれません。外観と部品構成はほとんど同じで、「7401」マークが入ったプーリーとBテンションスプリング、ケーブル止めが変わった程度です。6速SISでうまく働かなかったRD-7400のかわりに購入したのですが、これでも6速SISがうまく働かず、結局ホイールからフレームまで7速SISで新製して、やっとうまく動きました。RD交換から始まって、結局1台作成してしまいました(笑)。
 追記:RD-7400が動かなかった原因はフレームのエンドに原因があったようで、フレーム新調すれば動いて当たり前でした。長らく使用していませんでしたが、サイクルランに参加するため20年ぶりに再整備しましたら気持ちよく動いています。

RD-7402

 6/7/8速SIS対応。6速SISが出てから時間もたって、シフターと共に改良が加えられて外観や部品構成も大きく変わっています。STIにも対応しているためか、7410系が発表されてもフリーハブ、リヤディレーラー、シフターは7400系が使用されていました。

リヤディレーラー・プーリー

 クラブ時代は事故以外でリヤディレーラプーリーの破損は見たこと無かったのですが、プラスティック製品なので消耗や経年劣化は避けられないようです。走行距離は少ないですが、経年劣化でテンションプーリーが割れました(左)。構造はブッシュ式ですが、セラミックブッシュを採用しているので2ピース構造となっています。ガイドプーリーは金属製の歯をプラスティックで挟み込む3ピース構造となっていて歯の摩耗に対処していますが、挟み込むプラスティック部分にひびが入っていました(右)
 現役時代なら補修パーツが出ていましたが、30年以上前の補修部品はあるはずもなく、割れたテンションプーリーの代替品を探すこととなりました。

 

シマノ RD-NP21(Y56398030)

 現行の普及〜上級品はすべて11Tのプーリーを使用していますが、廉価品のRD-TYシリーズなどは昔の10Tを使用していて、まだ補修部品が出ています。ただ、廉価版なので価格も\500と格安で、作りもそれなりです

RD-NP21 プーリーユニット(Y56398030) for RD-CT92 CT95 MJ05 TY05 TY15 TY20 TY22 TY30

 

BBB BDP-01

 BBBから出ている10Tのシールドプーリーで、11Tもあります。ベアリング内蔵で、40%グラスファイバーを含んだEMS-SWISS製の複合素材を使用し高い耐久性があるそうです。値段も\2,000前後で販売されており、適価で入手できる唯一の上級品です。
 プーリーの軸径は製品によって5mmと6mmがあるので、スペーサーで対応しています。本体は、回転方向の指定やガイドとテンションプーリーを分けるなど丁寧な作りになっていました。

 

 4種類のスペーサーですが、ツバの厚みと軸径が違います。A〜Cは軸径が5mm、Dは6mm。ツバの厚みがA:0.65mm、B:1.50mm、C:0.90mm D:1.20mmになっています。チェーン幅の細い9速以上はAの薄いスペーサーですが、ナローチェーンの7401は全幅が10.3mmありますので(右)一番厚いBを使用します。B使用時の全幅は9.90mmとなって、ほぼ同じになります。

 

 組み込んでみましたが特に問題ありません。ただ、チェーン幅の細い9速以上にも対応していますので、ナローチェーン使用のオリジナルに比べると歯が若干薄くなります。テンションプーリーは問題無さそうですが、ガイドプーリーでは走行環境によって変速感に違いが出てくるかもしれません。廉価版のY56398030はナロー仕様なので歯厚は問題ありませんが、軸がブッシュ形式でスムーズな回転は期待できません。どちらを選ぶか悩むところですがY56398030は販売終了ショップも出てきており、廃版になればこの悩みも無くなるのでしょう。

 

リデア PYL1-10TS

 AL7075-T6アルミ製軽量プーリー。赤、青、金、チタン、銀、黒の6色があります。スチールベアリング使用でスムーズだそうですが派手で旧車には似合わないのと、軽量すぎて耐久性に問題ありそうな形状なのが気になります。ガイドとテンションは同じものを使用し、回転方向も規定ありません。軸径は5mmと思われるもどこにも記載なく、厚さも不明でネット情報ではスペーサーが必要との事。値段も高くて気軽に使用できる感じでは無さそうです。

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