デュラエース 7400シリーズ

フロントハブ

HB-7400-F

 デュラエースのフロントハブは、初代から72デュラまでダストキャップやナットのマイナーチェンジで過してきました。73デュラはエアロで特殊なものの74デュラで基本に戻って、表面仕上げの変更(Anodized Finish)やシールリングの設置など72デュラのマイナー変更版になりました。

フランジの幅は71mm、ホール径は38mmで初代デュラエースと同じ値となっています。

 

 クイックはワンピースとなってレバーのナットがなくなりました。スキュワーナットも初代に似た環付きとなりましたが、形は多少変わっています。

  

 外形は初代とよく似ていますがコーンの位置が多少変わって、ロックナットが初代より1.5mm薄くなりました。このため、ロックリングの代用は可能ですが調整が必要です。コーンはシールリングが入って品番が変わりましたが、形状は同じで流用が効きます。

 

 レジン製になったDustCapは外径が24.4mm(実測)で、初代と同じで嵌める事は可能です。Coneも玉当たり面は同じで、シールリングの有無程度の違いですので代用可能です。互換性の詳細はこちらへ

 

二次型

 HB-7400-Fにはマイナーチェンジの2次型があり、ハブ軸構成はロックナット以外すべて変更されています。初期型と2次型の外観は見た目はほとんど同じですが、ダストキャップの内径とグリスホールの記載が違いますので、ここで見分けてください。

 

 シールリングが大型になって一枚になったため、コーンも基部が1mm長くなって16mmとなりました。それに伴ってダストキャップも内径が大きくなり、旧型との互換性は無くなりました。ただし、ダストキャップの外径は24.4mm(実測)と同じでハブ本体も同じようなので、ハブ軸ごとそっくり入れ変えることは出来るかもしれません。また、舌付きKeyWasherが無くなったため、Axleの溝も無くなって、品番が変わっています。
 次のHB-7700は全くの新設計となってAxleもConeも形状が全然違っていますが、シールリングのみ2次型と同じ物を使用していました。

 

リヤハブ

HB-7400-R

 71デュラ以降久々のボスフリーハブですが、フロントと同じく規格は初代から大きな変更はありません。変更はフロントと同じく、仕上げの変更やシールリングの採用です。ただ、これ以降は全てカセットフリーになったため、デュラでは最後のボスハブとなりました。

フランジの幅は57mm、ホール径は44mmで初代デュラエースと同じ値となっています。

 

 71系よりの変更点は、DustCap、LockNutが銀から黒へ、Coneはフロントと同じくシールリング付きになりました。シャフトやワッシャー、スペーサーは共通です。リアやはフロントのような2次型の改良は無く、これがデュラエース最後のボスハブとなりました。

 

 初代からのコーン(#243 1500)は7400でシールリングが付き(#240 9811)となりましたが、サイズは同じ15.0mmで玉当たり部分も同じなので代用できます(左)。HB-7400-Rに#243 1500を代用しましたが、問題なく収まっています(右)。コーンは虫食いが出やすくてレストアのキモになる部品なので、代用が効くのは嬉しいですが、代用品の方が古くてどちらも入手困難なのは厳しいところです。互換性の詳細はこちらへ。

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