サンツアー S-1

シフター&ブレーキ

 変速機にINDEXが備わっているのでシフターは何でもよさそうなのですが、セットで付いていたシフターはインデックス付きのグリップシフトでした。ただし、変速をつかさどるINDEXは変速機本体のものですので、シフターのINDEXはあくまでもワイヤーがたるまない程度のものでしょう。MTB系のブレーキとセットで製品化されていました。

 右レバーとシフターの分解図です。パーツ数が多いので、分解後に無くさないように注意が必要です。
 ブレーキにもリターンスプリングが組み込まれていますが、狭い所へ小さなスプリングを組み込んだため、リターン力は強くありません。

 まずはクリック部の組立てです。バネと金具をセットして縮めて、シフターの基部に差し込みます。この出っ張りにリングの基部が合わさって、INDEXの作用をします。ブレーキ基部のカプラは、ツバの大きい方を上にセットします。

 下面にツバの小さい方を入れます。ブレーキ本体の小さな穴にスプリングの一端を入れて、もう一端は本体のくぼみに引っ掛けます。

 爪を引っ掛けたまま押し込んでボルトを通します。シフターの基部は斜めに溝が切ってあるリングで、この部分に押し金が当たっています。リングとグリップは不均等に切られた溝で勘合しており、特定の位置でのみ勘合しますのでずれる事はありません。

 グリップ部に専用の両タイコワイヤを通します。シフトワイヤは直接引くのではなく、右の滑車を介して行います。これは、シフトワイヤ交換の利便性のためでしょうか。表にはS1の文字が見えます。

 滑車の裏面です。タイコはシフターのタイコとほぼ同じサイズです。滑車を本体にセットしますが、手で押さえていないとワイヤの弾力で弾けてしまいます。グリップ部と本体は内筒でつなげます。

 内筒は3つの爪がありますので、そのまま押し込みます。ブレーキ、シフト、レバーの調節ボルトをねじ込みます。ハンドルへの取り付けは5mmアーレンボルトで締めますが、右ブレーキのみ真中にワッシャが入ります。シフターの内筒があるためでしょうか。

 左レバーの分解図です。ブレーキ構造は右と同じですが、左のシフターは装備されていませんので、カバーのみとなっています。

 ツバの大きい方を上へ、小さい方を下にしてスプリングを嵌め込みます。

 右レバーと違って、左レバーはフックに引っ掛けるようになっています。左のシフトレバーも基部はありますが、GRC-26はフロントシングルですのでカバーのみになります。

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