サンツアー・アキュシフト |
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1987年に出現したAccuShiftですが(Accurate Shifterの略なので、未だにアキュラシフトと言う人もいるらしい)、SHIMANOが7400系以降フリーハブへ軸足を移していったのに対し、あくまでボスフリー、それもレギュラーとウルトラの両用を使えるINDEXを出しつづけていました。惜しくも90年前半にSUNTOURはなくなってしまいましたが、旧車をレストアする際に、120mmや126mmのボスフリー用INDEXは今や貴重な物になっています。オークションでは未だに流通しているものの、マニュアルと呼べるものも散逸している状態なので、わかる範囲でAccuShiftについてまとめてみました。
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Shift Lever
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Shift Lever |
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1987年に登場した頃のAccuShiftには3つの種類がありました I.C (Indexed Control)
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I.C |
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I.F.C |
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I.P.C |
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1989年になると安価なウルトラ専用INDEXも必要になったようで、従来のI.F.Cとは別にウルトラ7速のINDEXが出てきました。また、サムシフターでもI.F.Cと同じ形でウルトラ7速用の製品がでています。なお、完全なフリクションとの切替はこの製品までです。 |
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1990年にスムーズな変速を謳ったAccuShift Plusによって本体は一新され、フリクションが無くなって7-F7のようにインデックスとライトインデックスの切替えになりました。また、サムシフターではレバーの前後どちらにも付けれるマルチマウントとなり、採用された上位機種では丸みを帯びた新型の基部となります。 |
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1992年にMDシステム出現と共にAccuShift Plus Liteが出ました。これは、従来の引きの半分の力でシフトできるように、レバー、リヤディレーラの引きを軽くしたもので、XCM、XCT、XCU、FSE、BLAZE、VX、RT、Scramblerに設定されていました。切り替えはPlusと同じく7-F7のように表示されていますが、F7に切り替えてもあまり軽くならない機種もあります。 |
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1993年にカセットフリーの8速が出て、レバーもSuperbePro、SL、XC-Pro(XC-Copm)、XC-Expertに7&8速対応レバーが出ました。対応シフターも一斉に形式が変わり、レギュラーコンパチのINDEXはなくなって、INDEXは7&8Speed専用となりました。
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サムシフターの種類はこちら
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Chain |
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APチェーン(左)使用が推奨されていますが、平板のZ系(中)やプレートが少し開いているLanner(右)でも少しもたつく程度で使用には問題ないと思います。シマノのUGチェーン(UG-50)でも使用していましたが、なんとか変速出来ていました。推奨チェーン以外では、ガイドプーリーとフリーの歯間が広がるLow側で問題が出るとされていて、確かにUGチェーンと13-30の7速APフリーでは6速に入りにくかったものの、シフト時に少しオーバーシフト気味に押してやればなんとか変速していました。
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FreeWheel |
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INDEX仕様になって歯間の精度が格段に要求されるようになりました。ウイナープロ(左)以降の4爪フリー(α、AP・中)はINDEX対応となっていますが、2爪のニューウイナーやPerfect(右)などは範囲外とされているようです。ニューウイナーとウイナープロでは歯間が微妙に変わっていますので、INDEXの変速フィーリングに影響しそうですが、使えないほどではなさそうです。実際Perfect6段をINDEXで使用していますが、3速が少しもたつくものの使用可能でした。ただしサービスマニュアルでは、レギュラーの5・6速とウルトラ7速は対応しているものの、ウルトラ6速のフリーには対応していないと明記されてました。
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Derailleurs |
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INDEXシステム発売以降のRDならどのRDでも使用できますが、α-3000(左)のみは唯一α-3000のレバーのみに対応しています。90年にMDシステムが出ましたが、クロスレシオ用と言うだけでキャパシティ内であれば他のRDも使用できるようです。93年にはS-1(右)が出ましたが、専用のグリップシフトと対になっていて、他のものとは共有できません。
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Cable |
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一般には1本又は2本の鋼線をコイル状に巻いた物(Stranded Wound)を使用しています。これらはFlexibleですが伸縮します。Indexにおいて伸縮は動作不良に繋がりますので、Indexには数本のワイヤを並行に並べたアウター(Laminated)を使用します。Suntourの場合、アウター直径は5mmだそうです。 |
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Technical Data |
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リヤハブの寸法 リヤハブに入るフリーの基底部からエンドまでの距離をD値と称し、Accushiftの場合、5速では31mm以上、レギュラー6速とウルトラ7速では37mm以上が理想的です。 |
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エンドの距離 ストレートドロップエンド、ロードエンドともに、ハブ軸からピボット軸までの距離は24mm〜28mmとなっています。下側の爪は鉛直から30〜35°の範囲となってます。 |
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プーリーの順番 ガイドプーリーとテンションプーリーは歯の形が違っており、付ける場所が決まっています。プーリーに「G」の文字があるのがガイドプーリー、「T」がテンションプーリーです。分解清掃するときに確認して組付けましょう。 |
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FDの設定 アウターのガイド位置で歯から1mm程度の隙間になるように調節します。 |
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RDの設定 RDをブラケットに取り付けた後、本体がチェーンステーと並行になるように角度調節ビスで調整します。次に、ギヤをフロントインナー、リヤ最Lowの状態にしてガイドプーリーとギヤとの間を見ます。角度調節ビスを前後させて隙間が一番小さくなるように調節します。
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チェーンの長さ チェーンを張ったのち、ギヤを最速(フロントアウター、リヤTop)にしてガイドの基部で確認します。ゲージ内に入るようにチェーンの長さを調節してください。
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シフトレバー台座 Aの距離は5.80〜5.87mm、Bの距離は11.9〜12.0mmとなっています。 |
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