カセットスプロケット

シマノ

デュラエースEX 5段(FH-7250)、6段(FH-7260/7261)、7段(FH-7271)

 シマノ初のフリーハブでTOPのB.C.を32.0としたため、国産初の11Tが誕生しました。私も早速スポルティフに44×11Tを採用しましたが詰めが甘かったようで、少しの磨耗でも歯飛びを起こして1年経たずに交換になりました。ただ、開発元によるとこの11Tは特殊で、円上ではなく11角形の上に歯を配置したのだそうです。歯の色はボスフリーを踏襲して金色でしたが、初期の歯は塗装処理だったためにすぐに禿げてしまいました。後期では初代デュラエースと同じような処理になり、塗装は強くなっています。 

 

Shimano600 EX 5段(FH-6250〜6253)、6段(FH-6260〜6263/FH-6207)

 DuraAceと同時期に出ていますが、フリー本体とハブの取り付け部がDuraAceと全く違うなど、単なるコストダウン品ではなかったようです。Topスプロケット径は2nd以降と同じ34.6mmですので最小は12Tですが、105など下位グレードと共通で汎用性がありました。またラージフランジや3種類のリヤハブ(O.L.D.120/124/126mm)を出すなど、意欲的な製品でした。登場時の歯色は黒とシルバーがありましたが、後にシルバーだけになっています。

 

FH-5A & 6A (HF-600/610)

 105へと続く普及グレードカセットフリーの初代です。クイック仕様の他にナット仕様の製品もあり、ハブ本体との一体化フリーなど試作要素の強い製品もあります。歯はフィキシングボルトで繋ぐのですが、最初からカシメボルトで固定されている物もありました。この頃はまだボスフリーの勢力が強い時期でしたので、見かけた覚えはありません。Top以外の歯はUGカセットで共通ですので、色さえ気にしなければデュラエースの替歯にも使用できます。

 

デュラエースAX (FH-7370/7360)

 カセットスプロケットにおいてもAXの革新は止まりません。スプロケットの歯を非対称型に削ってチェンジを早めたスーパーシフトギヤを出してきました。13T〜20Tまでに採用されクロスレシオ時に有利と書いてありますが、実力はいかほどだったのでしょうか。TopとスペーサーはDuraEXと同じものを使用していますが、21T〜26Tのローギヤは品番が変わっています。次の74デュラのカセットは、普通のUGギヤに戻っていますので、結局スーパーシフトギヤも黒歴史入りなのでしょう。

 

Shimano600AX (FH-6360/6361)

 デュラエースに引っ張られるように600にもAXが出ましたが、この様にかぶいた製品はフラッグシップ機には似合うものの、600のような2番手のツーリング部品にはどうかと思います。実際デュラAXもあまり見かけませんが600AXはもっと見かけません。また、新機軸のスーパーシフトギヤも見た目だけならチビたギヤに見えてしまいます。結局、発売後2年で74/64系が出て短命に終わってしまいました。

 

Newデュラエース 6・7・8段(CS-7400-6,7,8)

6段(CS-7400-6)

7段(CS-7400-7)

8段(CS-7400-8)

 デュラエースEX・AXに続く3代目フリーハブです。AXは7段まででしたが、Newデュラエースになってからは6・7・8段と多段化していきました。6・7段はO.L.D.126mmで収まりましたが、さすがに8段ではO.L.D.130mmとなっています。NewデュラエースではEXで出ていた11T TOPがなくなっていますが、やはり評判がよろしくなかったのでしょうか。6・7段のフリー本体は共通ですので組込みの関係上、2ndギヤにスペーサーを取付けたBuilt in Spaserが多数出ています。

 

Shimano600 ULTEGRA (CS-6400-7)

 7400と同様にこの製品から「CS」のNoが付くと同時に、Shimano600の後に「ULTEGRA」の名称が付きました。この頃よりロードとMTBを分けるようになり、ツーリング用で始まった600はロード用パーツになって、ツーリング用にはDEOREが使われるようになりました。大学のクラブ車にもアラベスクの600EXは良く使われていましたが、次の世代は3色マークのDEOREを使っていました。

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