シマノ

MULTIPLE FREEWHEEL 5段(FC-300)

  70年代初頭より販売されていました。当時は「マルチプルフリーホイール」の名称だけで、歯の分解はできるものの数種類の既成パターンが出ている程度です。当時はサイクリング車自体が珍しい頃で、趣味人はカンパなど海外製品に目が向いている時代だったので、この程度でも需要を満たしていたのでしょう。15-17-19-21-24(5BS)、14-17-20-24-28(5BW)、14-17-22-27-32(5BUW)、14-17-22-28-34(5BUS)の4種類で、2ndは全部17Tです。

 

Alternate Teeth 5段(FC-300)

 サンツアーも同じようなスプロケットを出していますが特許の問題でしょうか、シマノのは1つ飛ばしで省略されています。サンツアーは最後の方まで出していましたが、シマノは600の頃からUGに移行して廃止してしまいました。14-17-20-24-28A(5AW)、14-17-21-26A-32A(5AUW)、14-17-22-28A-34A(5AUS)の3種類で、Top(14T)と2nd(17T)は同じです。これ以外にも本体に細工をしてTop12Tを嵌めるもの、Topの外側にProtectRingを付けるものなどが存在したようですが、私は見かけたこと無かったです。

デュラエース 5段(FA-100)、6段(FA-110)

 当時のシマノ最高級スプロケット。6段で最小13Tを出すなどレーシング用に開発されながらも、ツーリングにも使用できるように最大31Tまでの歯がそろっていました。そのため、ランドナーや、キャンピングなどにも密かに使われていました。

 

Shimano 600 5段(FC-600)、6段(FC-700)

Shimano 600UG 5段(MF-6150/6151)、6段(MF-6260/6261)(Black/Silver)

上記の品番はSilver。Blackの品番はSilverの品番から10を引く

shimano 600EX 5段(MF-6207)、6段(MF-6207-6)

 ツーリング用コンポとして70年代後半に出現しました。登場時よりデュラエースと歯の互換があり、リムーバーもデュラと同じ2爪で設計は同じようです。登場後すぐにツイスト歯のUGに変わりましたが、new600EX(MF-6207)まで続いていました。ただ、登場時はサンツアーPerfectの全盛時代だったので、サイクリングクラブでも使用している人は見かけませんでした。

:デュラエースと600の歯は、ネジ(BC40、BC47)、3爪スプライン共に互換性があります。6段の構成は1-2速がBC40、3速がBC47、4-6速がスプラインで同じですが、5段ではデュラが1速BC40、2速BC47、3-5速がスプラインに対して、600は1-2速がBC40、3速がBC47、4-5速がスプラインとなっていて3速の構成が違います。歯の互換性はありますが、流用時には注意が必要です。

 

NEWデュラエース 6段(MF-7400-6)・7段(MF-7400-7)

 フリーハブが出た後に平行して発売されたデュラエース ボスフリーの最終版です。スプラインは3爪から12爪になり、ネジもトップのみになりました。この後シマノもウルトラサイズを採用したMF-7400-7を出し、B.C.36の内ネジTop12-14Tを作成して12T〜18Tの7段クロスレシオを出しています。6/7 SISに対応していますので、ボスフリーでSISが使用できる最初にして最後のモデルになってしまいました。

 

NEW600EX MF-6208-6

 Newデュラエースと同じく600として最後のボスフリーです。スプライン形状やフリー抜きはNewデュラエースと同じく第三世代になりました。ただし、Topギヤは600EX(6207-6)と同じものを使用するなど共通化が図られています。このフリーも6速SISに対応しています。

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