レギュラー5段 WP-5000

レギュラー6段 WP-6000

ウルトラ6段 WP-6500

ウルトラ7段 WP-7000

 A (スプライン52):17・18・19・20・21・22・23・24・25・26・28・30・32・34
 B (スプライン44):15・16・17・18・19・20・21・22・23
 C (スプライン44):15・16・17
 D (スプライン44):14(レギュラー5・クロスレシオ専用2ndツバ付)
 E (ネジ・B.C.39):13・14・15(レギュラー1st)
 F (スプライン44):14(ウルトラ7・クロスレシオ専用ツバ付)
 L (ネジ・B.C.39):13・14・15・16(ウルトラ2nd・1stネジ付)
 S (ネジ・B.C.39):13・14・15(ウルトラ6用1st)
 U (ネジ・B.C. ):12・13・14(ウルトラ7専用1st)
 V (スプライン52):16(レギュラー5・クロスレシオ専用4thツバ付)
 X (ネジ・B.C.39):14・15・16(レギュラー2nd・1stネジ付)
スペーサー(レギュラー):BD(52)・CB・SB・RB(44)
     (ウルトラ ):UBD(52)・UCB・UCF

 市場が既にフリーハブへと移行している時代に、ボスフリー最後の抵抗の如く、戦艦大和級の怒級フリーホイールが出現しました。ダストカバーやオイルホールの採用などフリーとしても良い出来なのですが圧倒的なのは歯種の多さです。スプラインにネジ式、ツバ付にスペーサー合わせると18種類もの製品が出ていました。設計思想はニューウイナーと同じなのですが、AccuShiftに適応するように少しずつ変わっています。ただ、ツーリングやキャンピングにはαや600が、レースにはフリーハブが使われたため、活躍時期は短かったように思います。

組上がり寸法図

レギュラー5段

 従来の5段構成です。トップは以前と同じく39mmネジ。2nd、3rdには44mmスプラインのTypeB、4th、5thには52mmスプラインのTypeAが入ります。また、以前の2ndであった44mmネジも入るように出来ています。ただ、2ndにはTypeB以外でも爪の長いTypeCや、ツバ付のTypeDなどもあります。TpeDは14Tのみで13T先頭のクロスレシオのみに存在する歯です。小さい14Tではチェーンがスペーサー(CB)に当たってしまうのでしょうね。

レギュラー6段

 従来の5段構成の外側にもう一段足した構造です。トップのEリングは同じなのですが、つける場所は2nd,TypeXの外側に増設したネジにねじ込みます。図で見ればよくわかりますね。3rd以降は5段の2nd以降と同じ構成です。

ウルトラ6段

 Newウイナーと同じ構成ですが、2nd〜4thが44mmスプラインになっています。2ndは15〜17TのTypeCまたはツバ付14TのTypeFで、このボスのウルトラ用に用意された物です。ボディーはレギュラーと共通なので、52mmスプライン部分はウルトラサイズでは多少長目になります。このため4th-5th間をUCFで押さえると5thの部分に隙間が出来て、がたつきが出ますので新型の段付スペーサーUCBが必要になります。

ウルトラ7段

 レギュラー6段と同じ考え方でウルトラ6段に7段を入れています。トップは12Tを実現するために39mmより小径にしていますので1stのTypeUと2ndのTypeLはセットの専用歯となっております。3rd以降はウルトラ6の2nd以降と同じ構成になっています。

スペーサー(レギュラー)

RB:5段1stの13T専用(16爪)
SB:5段2ndにTypeBを使用するとき(16爪)
CB:44mmスプライン時の標準スペーサー
BD:52mmスプラインの標準スペーサー(4爪)

スペーサー(ウルトラ)

UCF:44mmスプライン用標準スペーサー
UCB:44mmと52mmにまたがる、つなぎスペーサー
UBD:52mmスプライン標準スペーサー

 これらの小物も今ではほとんど入手不可能なので、歯数変更にしてもかなり悩むことになります。ただし、インデックスを使わずにフリクションで変速するなら、歯間はさほどシビアにしなくてもよいので、UCBの替わりにUBDで押さえちゃってもOKです。私もニューウイナーの歯セットをそのまま新型ウイナーのボスに入れていますが、全然問題なく動いています。

ギヤの間隔

1-2 2-3 3-4 4-5 5-6 6-7
レギュラー5 3.4 3.55 3.55 3.5    
レギュラー6 3.4 3.5 3.55 3.55 3.5  
ウルトラ6 3.1 2.85 2.85 2.75 2.7  
ウルトラ7 3.2 3.1 2.85 2.85 2.75 2.7

 ウイナープロになっても不等ピッチは残りました。ニューウイナーでは44mm中間歯は多少ツバの付いたネジのTとRでしたが、ウイナープロではすべてスプラインのTypeBになっています。その関係でスペーサーも変更され、間隔も多少変化しています。TopのE.L.S.U.Xと52mmのTypeAはニューウイナーと同じ物を使用しています。INDEXの許容範囲はレギュラーで0.3mm、ウルトラで0.05mmと聞きますので、公式ではウルトラ6のINDEXは存在しない事になっています。

歯の相関表

  
New Winner
 
 
 
 
 
Winner Pro
 
 
◎:Winner(銀蓋)のみ使用可能

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