パーツの規格

 自転車の部品には共通部品もあれば、規格が乱立している部品もあります。大きく分けるとBSC(English&JIS)Italianの2つに分けられ、あとFrenchなんてのもあります。ただし90年以前(BMXが出る前)の部品の話ですので、最近の部品では当てはまらない物もあります。

・サドル

 サドル取り付け部には板、2本ワイヤー、4本ワイヤーなどがあります。ただFUJITA・ベルト(板)、FUJITA・ベルト・ゴーチェ(4本)などの特殊な物を除いて、ほとんどが2本ワイヤーです。2本ワイヤーの幅は44〜48mmですが多少の誤差は吸収できますので、どのシートピラーにも入ります。
ただし、最近出回り始めたピストサドルは30mmのものがあるので要注意です

・シートピラー

サドル取付け部

 板など特殊な物を除き、2本やぐらのカンパ型(左)か菊座(右)が主流でした。どちらもワイヤー幅は44mmと同じなので、付け替え可能です。

 最近ではアーレンキ1本締めによる物が主流です。製品によって調節範囲は若干異なりますが、無段階で調節出来ます。ピラーの長さも昔は200mm前後でしたが最近では350mmなども出ています。
 ただ、ピラーもサドルと同じく最近では30mmのピスト物が出てきていますので、購入時は要注意です。

ピラー径

 シートチューブ内径にあわせるのですが、これが多種多様にあります。ピラー径は25mm〜28mm程度まで0.2mm刻みで販売されていましたが、最近では27.2mmが主流のようです。昔はフレーム材質によってだいたい統一されていたようで、ハイテンション鋼(26.2〜26.4)クロモリ鋼・ランドナー(26.8)ロード・スポルティフ(27.0〜27.2)のようになっていました。1段階程度のアンダーサイズなら無理やり締めれば止まる場合もありますが、オーバーサイズは入りもしません。またリーマーで削っても0.2mmを奥まで削るのは難しいようです。流用するより、素直に合うピラーを購入した方が早いですね。外径の2倍以上(50〜60mm)をシートチューブ内に残す必要があります。

・ハンドル

クランプ径

 ステムとの取り付け部分(クランプ径)は25.4mm(BSC)26.0mm(Italian)の2種類がほとんどですが、25.0mm(France)や25.9mmなど規格外も存在します。ランドナーバーやプロムナードは25.4mmで外国製やマースバーは26.0mmが多いです。クランプ部は形状によってバルジとフェルールに分かれます。

パイプ径

 握る部分の径でブレーキレバーなどを止めます。22.0〜24.1mmと多少幅がありますが、セミドロップ・オールランダーは22.2mm、ドロップは大体23.8mmが多いようです。

 ハンドルの表示方法は、W(WIDTH・ハンドル巾)、R(REACH・リーチ)で表されます。さらにドロップハンドルはD(DROP・上下幅)、フラットハンドルはRA(RAISE/ハンドル上り)で上下幅を表します。
 ドロップハンドルの幅は380-420mm程度が主流で、最近の一文字ハンドルはRA=0となります。

ステム

クランプ径
 25.4mm(BSC)26.0mm(Italian)の2種類があります。0.6mmの違いでも流用は出来ませんので、購入前に良く確認してください。

ステム径
 Fフォークの内径ですが、これは大体統一されていて22.2mm(BSC)のようです。

突出し
 前に突き出す長さで50〜140mm程度あります。身長と用途に応じて購入します。ポタリングで50〜70、ランドナーで60〜90、ロードで80〜120と言うところでしょうか。

ブレーキレバー

取付け部

 22.0mmと23.5〜23.8mmの2種類あります。構造上、0.4mm程度の差は吸収できますので問題ありません。フラットレバーは22.0mm、ドロップレバーは23.8mmが通常です。

ワイヤー形状

 左より、シマノ、マファック、ユニバーサル・ドロップ、ユニバーサル・フラット、吉貝ドロップ、吉貝フラットですが、大きく分けると砲弾型と太鼓型になります。砲弾型はドロップレバーに多く、太鼓型はギドネットやフラットレバーに採用されています。
 種類は多いのですが、ドロップタイプは大体どれにでも入りますし、フラットも流通しているのはほとんど吉貝の物でママチャリと共通ですので、砲弾型か太鼓型かを注意すれば問題ありません。

種類

ワイヤー上出しの一般的なフーデッドタイプ、オールランダーに付けるフラットやオポジットタイプなどがありますが、国産は、ほぼ吉貝の物でした。詳細はこちらへ。

フロントディレーラー

取付け径

 シートチューブ外径に相当し、BSC、Itarian共に28.6mmで統一されています。ただしBMXではチューブの関係上31.8mmとか34.9mmなどが出ています。

リヤディレーラー

取付け部

昔のディレーラー取付け部(ブラケット部)は数種類あり、異なるブラケットに入れる場合加工が必要な事もありました。ただ、国産ストドロはだいたいサンツアーの形で、新型シマノやカンパとも似ていますので、あまり苦労した覚えはありません。詳細はこちらへ。

コントロールレバー

取付け径

 これはダウンチューブ外径に相当します。締付けの構造上、多少の寸法差は問題ありませんが、BSC・Itarian共に28.6mmで統一されています。

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