DIA-COMPE ブレーキレバー

昔は国産ブレーキと言えばDIA-COMPEで、高級車から子供用まで幅広く出回っていました。メーカー製サイクリング車のほとんどに160シリーズがついていたように思います。

最終更新日:2022/11/01

DIA 125

子供用フラットタイプ

取付けバンド径 19.0 22.2 23.8φ

DIA 126

子供用フラットタイプ 調整アジャスト付き

DIA 127

ジュニア用 調整アジャスト付き

取付けバンド径 19.0 22.2 23.8φ

\750('87)

128

バンド径 22

アルミ製ブラケット・アルミ冷間鍛造レバー

\810(バレル),\1040(ブラック)

DIA 131

フラットタイプ

バンド径 22 23.5φ

\500('76)、\580('87)、\900('93)

DIA 132CA

フラットタイプ

バンド径 22 23.5φ

131はレバー開度(Lever Opening)が78mmに対し、132は71mmと多少狭くなっているようです。でも、見た目わかります?

DC 132

ステンレス製ブラケット&バンド

アルミ冷間鍛造レバー

\1200

DC 133

フラットタイプ

アルミ製ブラケット・アルミ冷間鍛造レバー

\750(バレル),\980(ブラック)

DIA 134

ワイヤー自動調節装置付き

バンド径 22 23.5φ

DIA 135

フラットタイプ

バンド径 22 23.5φ

\700('76)、\760('87)、\1100('93)

ニップルはフーデッドタイプと同じ。
いわゆるワインマンタイプ

DIA 138

ハンド・グリップ。ギドネットレバーとセットで使用

\900('76)、\1000('78)、\680('87)、\1300('93)

DIA 139

ギドネットレバー

バンド径 22 23.5φ

\900('76、'87)、\1350('93)

DIA 141

フーデッドタイプ。ジュニア用

\1000('76)、\780('87)

ニップル引上部がつぶしになっている

DIA 144H

フーデッドタイプ

バンド径 22 23.5φ

\900('76)、\1280('87)G

160シリーズの基礎となるタイプです。ホール付きはH

DIA 146

フラットレバー

\1000('78)

ニップルはフーデッドタイプと同じ。
パット付きは146C。グランコンペ版はGD146

147

アジャスト付きフラットレバー

パット付きは147C(左)。グランコンペ版はGC147

DIA 160H

フーデッドタイプ
バンド径 22 23.5φ
\1300('76)

144にアジャスタが付いたもの。
これにレバーパッドが付いたものが、グランコンペDIA GC160(旧型)と呼ばれていた。

DIA ニューグランコンペ 160

フーデッドタイプ

基部はDIA 160と同じだがレバーが変更され、レバーパッドは持ち手が膨らんだ独自の物が付いていた。

DIA 161

フーデッドタイプ

バンド径 22 23.5φ

\1300('76)

144にクイックレリーズが付いたもの

DIA 162

フーデッドタイプ

バンド径 22 23.5φ

\1400('76)、\1680('87)

160にクイックレリーズが付いたもの

GC 162

フーデッドタイプ

\2680('76-G)、\3200('78-G)

クランコンペシリーズで、レリーズレバーの模様が特徴的。

DIA 165(現行品はDC-165EX)

セーフティタイプ

バンド径 22 23.5φ

\700('76)、\5,000('20)

163はQR・AJ付き。164はQR付き(廃版)

DIA 166

144用セフティレバー

\1500('78)、\1900('93)

DIA 181

こども用セーフティ・タイプ

バンド径 19 22 23.5φ

DIA 182 TECH-7

BMXタイプ

\1650('87)

DIA 183 TECH-5

BMXタイプ 調整ビス付き

\1980('87)

DIA 188

グリップつきオポジットレバー。

\1800('93)

DIA 189

オポジットレバー

\1350('87)、¥1580('93)

DIA 195

セーフティタイプ。ジュニア用

\2400('78)

DIA 204C

クイック無しの204C(廃版)とクイック付きの204QCがあります。160シリーズに比べ基部が細くなった関係で、握りも細くなっています。現行品はDC204QCのみになりましたが、ランドナー乗りにはありがたい製品です。

DIA 204H(廃版)

204Cのレバーがホール付きになったものです。従来の2列ホールではなく、1列ホールが特徴です。

NGC 200H

ニューグランコンペ。アジャストつきの210と無しの200、ホールインのHがあります。握りが細くなってレバーカバーは204と似ていますが、こちらの方が口の部分が多少長くなっています。

NGC 210

ニューグランコンペ。アジャスト部分が突き出た感じになっています。発売時期がエアロと重なったためか、あまり見かけません。

RGC 200

ロイヤルグランコンペ。最後の上だし機でしょうか。基部は204と同じようですが、パットは握りがつけてあり、独特なものです。金色の刻印などが派手ですが、ワイヤー受けの作りが少し雑なのが残念なところです。

DIA 280

マウンテンレバー

DC980とセットで出てきました。MTB用としてはおとなし目のデザインです。

\1980('78)

DIA 282

マウンテンレバー

280より曲がりが深くなっています。小さい手の人にもOKでしょうか。

\2450('78)

DIA 284-L

調整ビス付き

282でもまだ遠い方用に、ビス調節付きです

\1850('78)

 これ以降、250番台のエアロタイプ、スプリングが入ったBRSやSSシリーズなどがありますが、私の範疇を離れますので別の機会に。エアロの影響で上だしレバーは風前のともし火ですが、まだDC204QCを販売しているのは、ありがたいことです。

左から
・DC-204 ・・新設計にして、最後の上だしレバー。
・DC-144H・・アルマイト仕様。後期のものです。
・GC-160 ・・アルマイト仕様。この仕様のQR付きはありません。
・ZUNOW刻印グランコンペ・・軽量化も兼ねてか、穴明きです
・GC-162G・・Quick部も凝った作りで、最上級品です
・DC-161 ・・軽合金製。一般的なQRレバーです。
・DC-146 ・・軽合金製。フラットレバーです。
一番左の204を除いて、144〜162まで台座はすべて共通です。

 

 グランコンペレバーは裏の一部がカットされていて、軽量化されています。

レバーの互換性

 昔のメーカー車にはDIACOMPEのブレーキレバーがよく採用されており、クラブのランドナーもほとんどがDIACOMPEでした。当時は160シリーズが主流でしたが、エアロブームの頃からワイヤー内蔵型が増え始め、ニューグランコンペを経てワイヤー上だし型は現行の204のみとなってしまいました。ここでは3シリーズの互換性などを考えてみます。

 

DIA 144,160-162

 WEINMANNと提携の頃から作られているDIACOPMEの標準型で、アジャストやクイックの有無がありますが、仕様は共通で互換性があります。ブラケット(144.1)は左右共通。レバー(144.3)は左右にナイロンブッシュ(144.8)をはめて、レバー軸(144.4)を貫通した取付ボルト(144.5)と取付ナット(144.6)で取付バンドを引き上げています。グランコンペシリーズもレバーと取付ボルト(5mmアーレンキ)が違うだけで、その他は共通部品でした。ブラケット取付バンドは22.0mm(144.22)と23.5mm(144.235)の2種類が用意されており、交換できます。

 

NGC 200

 80年代後半に出てきたニューグランコンペシリーズ。基部は160系に比べてかなり細く仕上がっており、これなら手の小さい人でもグリップは良さそうです。部品構成は160系と同じですが、引上げボルトがゴムつきの5mmアーレンキになったり、ブラケットバンドの形が異なるなど多少変わっています。

 

DC 204

 現行製品で唯一の上だしレバーです。基部はNGCよりもさらに中間部がくびれて細くなっています。また、基部は左右指定があり、セーフティーレバーの取り付けにも考慮されています。ブラケットバンドは160系と同じ物ですが、心軸は貫通ではなくて切り欠きのものになっています。

 

上からDC144、NGC200H、DC204C

ブラケットバンド
 144と204はほぼ同じ物で互換性高く、太さも3つとも同じ太さなので多少工夫すれば200も他のものに入りそうです。

心軸
 3つとも長さが違い流用できませんが、太さは9.8mmと同じです。材質は144と204がアルミ、200は鉄で出来ているようで多少重いです。

引上げボルト
 これも3つとも長さが違いますが、径は同じ(M6 P=0.75)ですので、他のブラケットバンドにも入ります。144と204はマイナスネジ(204はワッシャ付き)、200は5mmのアーレンキボルトです。

スペーサー
 これは3つとも全く同じ物でしたので流用可能です。

  

ブラケット基部(左からDC144H、NGC200、DC204C)

横幅は144のみ幅広で、200と204はほぼ同じ太さですが、204の方が多少細くなっています(上)
高さは心軸の部分であわせると、144のみワイヤ出口が低くて200と204はほぼ同じ高さです(左)
厚みは144が23.8mmと太く、200は23.0mm、204は23.2mmでほぼ同じ厚みでした(右)

144と200は側面で心軸を支えていますが、204は本体中ほどにも支えがあってしっかしりた作りになっています。

 

レバーバンドは144と204でほぼ同じ物を使っており、互換性もOKです。
U字型のバンドに止め具を引っ掛けるのですが、方向があり左写真のようにU字と同じ方向へ引っ掛けてください。

レバーの穴は3つとも同じ口径でしたが、厚みは200が16.4mmと一番太く、204は15.4mm、144は15.0mmでした。太さは1mm程度の違いなので、遊びの部分で吸収されそうです。それでは、違う物に入るのか試してみましょう。

左が204の基部に144のレバー、中央が144の基部に200のレバー、右が200の基部に204のレバーです。レバーと基部の間は多少の遊びがあるため、どれもすんなりと入っています。動きもしぶくなく、多少ガタが出る程度です。ただし、レバーからワイヤーが出る高さと基部の出口との高さが144とそれ以外で違うため、混在させるとワイヤーがアウターを片擦りする場合が出そうです。

 

 144と200,204では基部裏面の切り欠きの高さが違うため、144の基部に200を入れると左写真のようにつっかえるようになります。

 結局ニューグランコンペ200系と新型ダイヤコンペ204系の間で部品の交換をする方が無難なようです。

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