玉押しの互換

フロント

DuraAce(HS-731、H-731,HA-100・200、HB-7110・7120)

 初代(HS-731)のハブ軸構成で、この構成は2代目(HA-100)、3代目(HB-7110)も同じ構成でした。このグループはラージフランジとスモールフランジがありますが、ハブ軸構成は同じです。簡素な構造ですが、初代からO.L.D.100mmで登場しています。玉押しは前後とも15mmですが、軸が小さい分だけフロントのコーンが長く見えます。

 

DuraAce EX (for FH-7250・7260・7261・7271)

 DuraAceEXになってコニカルナットと防水キャップが変わりましたが、その他のハブ軸構成は同じでした。防水キャップは右(#237 0801)、左(#237 0802)で左右が違っています。このキャップ、左右とも見た目はほぼ同じなのですが、よくよく見ると「L」と「R」の文字があります。クイックシャフト抜いたときに左右が変わらないようにとの配慮なのでしょうか?。とも思いましたが内径に螺旋が切ってあり、これによるダストシール効果を狙っているため、マークをつけて左右をはっきりさせているのですね。ちなみに外径は24.4mm(実測)で旧キャップと同じですので交換可能です。本体は以前と同じの初期型と、ハブ中央部が膨らんだ2次型がありますが、ハブ軸構成は同じでした。

 

DuraAce AX (for FH-7370)

 DuraAceAXでは特殊構造のフロントが採用されたため、ハブ構成は全く違う物になっています。まずO.L.Dですが、通常の100mmに加えて82mmという狭幅製品がでました。82mmではロックナットと玉押しだけになり、玉押しはM10になっています。100mmではハブ軸は同じものの、玉押しやロックナットは専用品で、他のシリーズの流用は難しそうです。

 

New DuraAce(HB-7400-F)

  AXは特殊構造でしたが、次のHB-7400は以前と同じようなオーソドックスな作りに戻りました。ただ、本体の設計変更で玉押しの位置が変わったようで、ロックナットが1.5mm薄くなっています。防水キャップは黒のレジン製になりましたが、径などは同じですので旧製品も入ります。また、玉押しはシールリングが入って品番が変わりましたが、形状は同じで流用が効きます。

 以下にまとめました。

 防水キャップはDuraAceAX以外、外径が同じ24.4mm(実測)ですので嵌める事は可能です。玉押しも#233 1500と#216 9801では玉当たり面は同じで、シールリングの有無程度の違いですので代用可能です。ロックナットは#233 1700が5.5mm、#216 0600が4.0mmですので、代用できますが、調整が必要になります。
 惜しい事にどちらの玉押しも販売終了で調達不可能ですが、M9×15mmの同規格玉押し(HB-7600-F用 Y26898120 M9×15mm)が\1,500前後で販売されています。現物を確認していないので確証は得られませんが、スペック的には同じようなので代用できるかもしれません。どうしてもお困りの時などにご考慮ください。

 

New DuraAce(FHB-7400-N)

 HB-7400-Fにはマイナーチェンジの2次型があり、ハブ軸構成はロックナット以外すべて変更されています。シールリングが大型になって一枚になったため、玉押しも基部が1mm長くなって16mmとなりました。それに伴って防水キャップも内径が大きくなり、旧型との互換性は無くなっています。ただし、ダストキャップの外径は24.4mm(実測)と同じでハブ本体も同じようなので、ハブ軸ごとそっくり入れ変えることは出来るかもしれません。また、舌付座金が無くなったためハブ軸の溝も無くなって、品番が変わっています。なお、2次型の製品名称がわかりませんでしたので、玉押しの説明に使われていたFHB-7400-Nとしていますが、正式名称かどうかは判りません。
 次のHB-7700は全くの新設計となってハブ軸も玉押しも形状が全然違っていますが、シールリングのみ2次型と同じ物を使用していました。

 

 初期型と2次型は本体、ロックナットが同じなので見た目は同じですが、防水キャップの内径とグリスホールの記載が違いますので、ここで見分けてください。

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