バンパー塗装

　スプレー缶塗装。それはDIY界のロマン。と言うわけで１年前にサイドミラーをスプレー缶塗装しましたが、１年経過しても良好なので今回はバンパー塗装に挑戦しました。
　フロントバンパーは幅が1680mmで高さが30cm、サイド部は長さと高さが50cm程度ですので塗装面積は1.0ｍ²となりスプレー缶１本でちょうどぐらいです。今回はクリアに２液タイプのウレタンクリアを使用しました。バンパー塗装に関してはNet上にYoutubeを筆頭として情報があふれていますので、ここでは手順と気づいたことを書いておきます。

削りとパテ埋め

１）カッターで整形
２）150番耐水ペーパーで荒削り。塗るところすべてに荒削り（サンドペーパーは不可）
３）パテを塗る面だけにシリコンオフで脱脂。ペーパーでふき取らないとべたつく
４）必要ならパテ周囲のみの、大まかなマスキング処理
５）パテを塗る面だけにバンパープライマー（ミッチャクロン）塗布
　　最初の20秒程度はカラ吹きしないとダマが出てムラになる。ムラになったら塗装直後拭き取って再度塗布。乾燥までに要する時間は 20℃で15〜20分程度、吹き付け回数は２回
６）バンパーパテを塗る。多めにしないと足りなくなることあり、２分以上は混ぜる。ただし、へこんでいない傷の場合は溝に入るように薄く塗る

-------硬化待ち　1〜3時間。

７）＃280番で周辺部より段差無く削っていく（平行保つため板などを使用）
　　研磨は＃280-＃500-＃800の３段階くらいだが、厚くすると時間が大幅にかかる。パテ部を研磨したのち、その後足つきと称して古い塗装面も研磨する(#800でよい）


反省点
　削りは耐水ペーパーで水をかけながらしないと、削った面が見えにくいと言うより見えない
　塗装は割と楽に削れるがバンパー本体の黒いゴムは固く、衝突で盛り上がった部分は結局残ってしまった。100番以上の荒いペーパーで削ると効率は良いが、下地が傷だらけになってやりすぎると修正がしんどくなる
　パテは少し盛り上がるようにと書いてあるが、それは大きな傷の場合で、擦り傷隠しの場合は薄く塗って溝を埋める程度にした方が効率が良かった
　古い塗装面の研磨はコンパウンドでされる方もいるようだが、#800程度の耐水ペーパーでこすると効率よくクリア面を剥がせた

プラサフの塗装

１）削った後は入念に水で洗う（床に水を撒く）
２）シリコンオフで脱脂。ペーパーでふき取る
３）パテ面と削った面の周囲の大まかなマスキング処理
４）バンパープライマー（ミッチャクロン）塗布
　　最初の20秒程度はカラ吹きを行う。薄く２回塗装。乾燥までに要する時間は 20℃で15分程度
５）塗装面にプラサフを、10分以上乾燥時間空け、３回に分けてやや厚く塗る

-------パテ周りの大まかなマスキングを外して１時間〜半日乾燥

５）仕上げの研磨
　　#1000で仕上げの研磨を、パテ部を含めて塗装面全面に行う

-------乾燥を半日程度


反省点
　脱脂後にマスキング処理が順当なのだが、手早くしないとチリなどの落下物が付きそうで嫌。かと言ってマスキング後に脱脂するとマスキングが剥がれる場合も多くて微妙
　プラサフ塗布は３回と書いてあるが、タレ無いように薄めに塗ったら６回も塗ってしまって時間が大幅にかかったが、タレもなく均一に塗れて仕上がりは上々だった
　普通はパテ部のみを塗装するのだが、１本使いきりで丁度なので上部全面に渡って塗布した。この方が均一に塗れて塗料のムラも出なかった

塗料の塗装

１）シリコンオフで脱脂。余ったシリコンオフをペーパーでふき取る
２）本番の入念なマスキング
３）ぼかし剤を薄めに塗布
　　塗ったらすぐに塗料の塗装に入る。
３）塗料の塗装
　　10分程度の乾燥をはさんで３〜４回塗る
４）２液クリアは混合後10分放置後10〜20回攪拌なので、最後の塗装前に混合を行う
　　塗装終了後２〜５分でクリア塗装開始。３回行う
　　一回目は、距離30センチやや遠めから
　　10分程度置いて、2回目は20センチ程度からしっかり塗り込む
　　また10分置いて、仕上げは15センチの距離からウェットに艶がでるように。タレる寸前を見極め

-------マスキングを外して数日乾燥


反省点
　脱脂前にマスキング処理をすると、マスキング部分が剥がれることあり
　塗料もクリアも３回程度塗布だそうだが、１本吹き切るのに６回かかった。これでも垂れる寸前の部分があり、かなり上手に吹かないと３回では吹ききれないので時間を気にせずにゆっくりと作業した。おかげで垂れもユズ肌も無く綺麗に仕上がった。
　そのため、3回目までは色や艶が出なかったので多少焦ったが、スプレー缶に半分程度残っていたので吹き切るまで薄めに塗り続けた

　初めての塗装にしては上出来で、ウレタンクリアを使用したので艶もよく出ていますが、下地処理で盛り上がったバンパー部を削り切れてなかったため多少盛り上がっています。
　２回目はもう少し上手くいく自信はありますが、業者でもないのでチャレンジする機会は無さそうです。