集中ドアロックコントロール

 CONT-ASSY KEYLESS No88035 AC000

適合年式: 1993/05-1996/05 BD2〜BGCまでの集中ドアロックコントロール部です。17年目頃から雨の日や雨上がり、炎天下の駐車時に作動しなくなりましたが、それ以外では動いていたので様子を見ていました。先月までは時々動かない程度でしたが、動かないときはキーレスが働かないだけ、アンサーバックが無いだけ、まったく反応無いがコントロール部はカチカチ言うなど症状はさまざまです。しかし2週間前よりまったく動かなくなり、修理にのりだしました。

 

 裏面です。20年以上経った部品とは思えないほど綺麗でIC部のハンダも良好なのですが、16ピンコネクタの基部が荒れています。

 

 赤矢印の所は強い亀裂が入っており、青矢印部も怪しそうです。結局、16ピンのうち外側の8ピン(赤枠)に亀裂が見つかったため16ピンすべてに再度ハンダ付けを行いました。コネクタ部は外部のケーブルと繋がっていて揺さぶられるためか、亀裂が入りやすいようですね。修理後は見事に復活し、ロックモーターが力強く動いています。なお、先日ディーラーに問い合わせたら部品残量1で価格は4万弱でしたが、Amazonで出品数1、送料無料の新品が\26,568で売りに出されてました。

 

着脱方法

 修理は10分程度ですが、ユニットを出すまでが大変でした。グローブボックスを外せば左方ドアとの間にユニットが見え、下方のネジ2本はすぐに外れますが上方の1本にアプローチできません。過去に2度トライしましたが到達できなかったので、ディーラーに聞くとダッシュボードの一部を外して隙間を作るのと、左エアコン吹き出し口を外して上部ボルトにアプローチするとの教えを得て、今回挑戦しました。

 グローブボックス周囲を外した後、ドア横の10mmボルト(左)を外してダッシュボードを手前に引くのですが、下部にも固定部があって素直には引き出せません。力任せに引き出すと固定部が折れて前に引き出せるようになります(中矢印)。先は強い金属で挟まれて固定されており(右)、指先程度では外せません。アプローチするにもユニットと隔壁が邪魔で手が届きませんので(写真はユニットを外した後)、折れるのを承知で引き抜きましょう。力のかからないところのようで、折れてもダッシュボードはぐらついたりしませんでした。

 

 次にエアコン吹き出し口を外すのですが、これが大変でした。まずは構造を見てみましょう。単に嵌め込んでいるだけなので、基本はこじってとります。本体の室内側は左矢印のような出っ張りで、上部は真ん中のようなバネで押さえているのですが、本体ドア側は右矢印のような金属で抑えられていて、こじっても取れません。

 

 この金具は単に嵌め込まれているだけなので、引き出したダッシュボートの下方から手を突っ込んで、右のように浮かせて外します。私はこの構造を知らなかったので、何十回とこじているうちに金具が外れて下に落ち、本体を外すことができました。

 

 これでやっと上部ボルトにアプローチできますが、10mmボルトはかなり奥です。結局300mmのT字レンチを購入してやっと外せました。なお、300mmで右程度に出ますので、長さは250mm以上要るのではないでしょうか。ボルト手前の黒いウレタンで包まれた線は、助手席エアバックへの線なので、触るのは怖いですね。

 

 下方の2本のボルトを取ればユニットがすんなり取れるはずでしたが、何かもうひとつユニットがくっついていて太くなっているため落ちてきません。これはオプションのオートクルーズ用コントロールユニットでH型にくっ付いています。結局、オートクルーズ用のコネクタを最初に外して可動性を良くした後にドアロックユニットのコネクタを外し、下方から無理やり引き抜きました。当然、両コネクタにはロックがありますので、抜くときは注意してください。

 

 取り出したユニットは2本のナットで固定されていますので外すのですが、結構硬くしまっています。一番上のボルトは最初から付いていませんでしたが、ネジは切ってありますので省略なのでしょうかね。

 

 4つの爪を起こせばカバーが外せますが、上下ありますので嵌める時に逆にはめないようにしてください。横のネジを1本外せば基盤が出てきます。

 

オートクルーズコントロール

CRU CNT UNIT No87022 AC000

オートクルーズの制御基盤です。昨年、オートクルーズ中に助手席のドア付近で、コンデンサの破裂音ような音が2回立て続けにしました。オートクルーズは正常に働いていたのですが、今回ドアロック分解に伴い、分解・検分してみました。

 

 ドアロックコントロールと違って、かしめで固定されています。4隅と中央の計8箇所でかしめられていました。

 

 かしめをすべて緩めると2つに分かれ、基盤は固定されていませんのでそのまま取り出せます。ソケットとの接続部は、ドアロックコントロールと違ってU字型に曲がっていますので、基盤接合部のハンダはきれいなものでした。コンデンサが9個ありますが、膨張や液漏れ、破裂跡などもないのでそのまま元に戻します。再かしめは難しいので、タイラップで2箇所縛って止めております。

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