ウインドウフイルム剥がし

 購入と同時にディーラーに頼んで施行してもらいましたので、設置から17年以上経過しています。15年ごろから日の当たりやすい左サイドに気泡が出来始め、あまりに見栄えが悪いので除去することにしました。Netを見ているとフイルム剥がしは、フイルムの良し悪し、ノリの量、経過時間などで剥がし方が大きく違いようですが、今回は私なりの剥がし方を紹介します。

 

 17年以上経過したフイルムは少し触るだけでボロボロと破れますので、フイルムをハシから引っ張って取ることは端から諦めました。結局こそぎ落とす事になるのですが、プラ製のスクレーパーではノリの硬さに負けてしまいますので、OLFAスクレーパーT-45(\840)を使用しました。これは薄い刃を反らせて使う替刃式で、力加減で刃の反りを調節して使えます。スクレーパー使用中にガラスを傷つけるのは歯の端ですので、反りを強くして中央だけ使うことでガラスに傷をつけずにこそぎ落とせます。

 

 スクレーパーと言えども、そのままではノリの硬さに完全には勝てません。そこで、ヒートガン(ホットガン・¥2,000程度)と呼ばれるドライヤーの親玉のような物で加熱しながら取りました。60度以上に加熱するとノリは柔らかくなりますので、そこをスクレーパーで一気に剥がしていきます。常温ではスクレーパーの歯にノリが付き、すぐに切れ味が落ちるのですが、熱してノリが柔らかくなっているため切れ味が落ちません。ただし一回毎にノリが柔らかいうちに布でふき取らないと、歯の表面にノリがこびりついて切れなくなってしまいます。

 

 こうして、剥がすというより切り取る感じでノリごとフイルムを除去してゆきます。残ったノリの除去は、専用スプレー、シンナー、パーツクリーナー、ベンジンなど色々使用されているようですが、私は花王マジックリンを使用しました(類似品では効果が出ない場合がありますのでご注意ください)。

 

 使用してあるノリの種類も千差万別のようですが、業者施行品だったためかノリが比較的弱くて薄かったようで、マジックリン程度で一撃でふき取れました。また、発生するといわれた悪臭もさほど無く(多少は出ましたが)、苦労するほどでは無かったです。真冬に作業しましたので作業中も暑くなく、虫の攻撃も無かったので夏よりは快適に作業できたと思います。作業時間は1枚1時間程度ですが、剥がすよりも内装を外したり付けたりする方に時間かかりました。
 フイルムを綺麗に剥がすコツは・・・、外せるだけ内装を外して作業環境を確保することでしょうか。

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