ドアミラー塗装

 スプレー缶塗装。それはサンデーメカニックの夢。多くの男たちが挑み、そして敗れていくDIY界のロマン。

 という事で、私も挑戦してみました。ただ、いきなりバンパーやボンネットなどの大物に挑戦するのは無謀なので、ドアミラーを塗装してみました。
 BGレガシイのドアミラーは黒ではなくボディ色に塗られているのですが、ミラー基部は材質が違うのか塗装浮きが良く起こります。私の250Tも17年頃から浮きが出始め20年には塗装禿が起きていたので、右は基部のみ、左は外側を擦っているのでミラー全体を塗装しました。
 パーツを外して塗装するのが正道なのでしょうが、固定している3本のボルトの1本が思いっきり硬く付いているので、今回はボディにつけたままマスキング塗装しています。

 

1-1)240番のサンドペーパーで塗装の荒れた面や剥離部、傷などを荒削り

1-2)パテ埋め工程は今回は無いので省略

1-3)600番の耐水ペーパーで全体を研磨して塗装の乗りを良くする

2-1)脱脂(シリコンオフ)後ペーパーで拭く

2-2)マスキングを行う

2-3)プライマー塗布(ミッッチャクロン、バンパープライマー)

2-4)乾燥後、プラサフ3回塗布して1時間以上乾燥

3-1)1000番耐水ペーパーで仕上げ
3-2)シリコンオフで脱脂
3-3)ぼかし剤を薄く塗布
3-4)数分後本塗料を3〜5回、乾燥に1回10分あけて塗布
3-5)最後の塗布から2〜5分以内にクリアを塗布
3-6)数分あけてクリアを3回塗布
3-7)2〜5分後にぼかし剤塗布
3-8)半乾きの時にマスキングを外す

以上の3工程で終了です。それでは各工程について気がついたことを書いてみましょう。

第一工程

 第一工程は荒削りと耐水ペーパー仕上げですが、全工程の4/5はここにあると言っていいほど重要です。
 サンドペーパーでならして行くのですが、塗装が強く付いている所も斑に残っており、結局鉄の爪で削り落としました。また、第二工程のプラサフでは小さな傷も隠せませんので、仕上げと思ってここで仕上がるくらいまで研磨してください。

 時間と根性が必要ですので、この工程だけ前もって違う日にしたほうが良いと思います。

第二工程

 通常ではマスキング後に脱脂のようですが、シリコンオフであれ、中性洗剤であれマスキングテープがはがれますので、脱脂後のマスキングにしました。
 プライマーにはミッチャクロンを使用しています。1〜3回塗布でよいでしょう
 プラサフは3回程度吹きますが、離すと柚肌に、近づけるとタレますので距離が難しい。ただし、柚肌になっても後の工程で研磨するので問題ありませんが、タレは厄介です。

第三工程

 乾燥してから耐水ペーパーですが、柚肌になった塗料を馴らす程度で、こすりすぎるとプラサフが取れてしまいます。あくまでも軽く研磨する程度で、修正は出来ません。仕上げ研磨は第一工程で行ってください。
 やっと本塗装に入ります。ぼかし剤-本塗料-クリア-ぼかし剤を立て続けに塗布しますが、10分の乾燥は長く感じるもので、2〜3分で次の塗装に入ってしまってました。
 マスキングをはがすときは塗料が付いてきて剥がれますので、境界面をカッターで切り分けて塗料が付いてこないようにしました。

 基部だけ塗装した右のミラーです。写真では差異がはっきりしませんが、色調はほぼかわらないもののクリアが少し足りません。出来上がりは可もなく不可もなく、勝負は引き分けと言ったところでしょうが、初参戦にしたら良い出来だと思っています。

感想としては
1)プラサフや塗料では小さな傷も隠せませんので、最初の研磨が肝心
2)垂れる寸前が一番良いと言われますがその通りで、クリアはかなり強めに吹いたほうが良いようです。まあ、吹きすぎるとタレますが。

今回の反省点は、乾燥が待てなくて各工程を急ぎすぎた事で、十分な乾燥前に次の塗装を行うと密着不良が起こり耐久性が落ちるそうです。塗装には十分な余裕を持って行えと言われますが、第二工程以降でも半日仕事ですので、せっかちな自分には向いていない作業なのかもしれません。

 ともあれ、あとは耐久性がどのくらいか楽しみですね。1缶で0.9〜1.4平方メートル塗装できるそうですが、今回はかなり余りました。1本でフロントバンパー半分程度と思ったほうがよさそうです。

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