ワイパーロッド グリスアップ

 W202は1本ワイパーなので、単純な横方向の運動だけではなく、ワイパーロッドが伸び縮みをして縦方向にも動きます。そのため機構が複雑になり、整備を怠ると抵抗が増えて基部のギヤ欠損に繋がります。故障すれば基部ごと交換で20万円以上なので、定期的にグリスアップしたいところです。

 

 まずはワイパーカバー(キャップ)を外します。2箇所の爪で付いているので側面を外側に広げながら後方に下げるのですが、経年劣化していると爪が割れてしまいます(右)。割れても差し込むときに強めに差し込めば付いていますが、ぐらぐらするようなら取り替えましょう。品番124-824-0349で純正でも千数百円です。

 

 ワーパーアームはM5の六角ネジで付いています。基部のほうには切り欠きがありますので、付ける時の位置決めやズレの心配はありません。

 

 ワイパーリンクカバーを外します。後方2箇所の爪で押さえ込むように付いていますので、爪の部分を浮かせて外します。後の爪にツールをかけて浮かすのですが結構硬くて、寒い時期だと割ってしまいそうで怖いです。ちなみに部品(A2108240049)はワイパーカバーと違って1万円前後と高いので、気軽に交換とはいかないようです。

 

 2箇所の爪は段差になっていて、基部の切り欠きの所に嵌るようになっています。

 

 グリスアップは3箇所に行います。純正グリスは結構硬めで耐水性も求められそうなので、私は自転車の耐水グリスを塗っています。この状態で動かしてみて異音が出なければ良いでしょう。

 カバーは無塗装で色がくすんできましたので塗ってみました。傷などは無いのでプラサフなどは吹かずに、脱脂後直接塗っています。光沢ナシの黒にしたかったので「タミヤカラースプレー TS-6 マットブラック つや消し」を使用しました。タミヤのスプレーは手ごろな量とノズルが優秀でキメ細かく塗れるので、小さなところに愛用しています。

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