アクセルワイヤー交換

 発電機やエアインテークブーツの件もありエンジン内部をよく見ていましたら、スロットルワイヤーのカバーゴムが朽ちかけていました。ワイヤーに抵抗無く内部は問題無さそうなのですが、20年も経っていて末端のタイコ部が切れたりするのも嫌ですので交換することにしました。ただ、前回のブーツ破損の件もあるのでディーラーに頼ますに自分で交換したのですが、マニュアルが無いので多少てこずりました。

 

 Netで情報検索するとワイヤー交換は簡単なようですし、ディーラーの作業時間も30分程度ですので今回は自分で交換することにしました。ワイヤーを取り寄せて実物と車の構造をよく観察すると、アクセルペダルの連結部は他車と同じようで爪付プラスティック部品を嵌め込む構造でした。

 

 他車ではアクセルペダルを外して作業していますが、BGレガシィはアクセルペダルユニットとブレーキペダルユニットが鉄板で圧着されているためアクセルペダルだけでは外れません。ブレーキペダルユニットごと外している人もいましたが、作業が膨大になるのとディーラーの作業時間からも外さずに作業できると予想して、外さずに作業進めました。

 ワイヤーのエンジン側は調節ボルト止めで他車と同じですが、ペダル側は大きなプラスチック部品が付いています。この部分で車の隔壁を貫通するのですが、2箇所に爪状の突起が出ており(赤矢印)、ここで止まっているようです。この爪を車内部から押せばエンジン側へ外れるだろうと予想して作業したのですが、爪は思ったより硬いのでマイナスドライバーごときで押して外れるのか一抹の不安は残ります。また、左右非対称の形も気になるところです。

 

 エンジン側のワイヤーを外して内側へたるませ、車内から爪付プラスティック部品を外すまではすぐにできました。ペダルのばねを外し、内側に引いて作業スペースを確保し、ドライバーで爪を叩くのですがやはり硬くて外れません。しかし、何回か叩いていると不意に軽くなり部品が外れてくれました。不思議に思ったのですがとりあえずは外れたので、エンジン内にワイヤー引き抜いて新しいワイヤーを差し込みます。ただ、車体に開いている穴は円形を予想していたのですが、円形に2箇所に出っ張りのある形をしていました(上)。ここを通して2箇所の出っ張りを嵌め込んだのですが引っかからずに戻ってしまいます。何回かTryして爪が掛かったのですが、今度はパッキンの位置が20度ほどずれています。結局12mmスパナで基部を反時計方向に20度ほど回転するとパッキンの位置も合い、爪もしっかりと掛かりました。

 

 作業マニュアルには当然書かれているのでしょうが、外すときも内側から叩くのではなく、エンジン側の基部をスパナで時計方向に20度回転すればすんなり外れるのですね。作業時間が短いのも当然のようです。判ってみれば簡単ですが、知らなければ浅い爪のかかりで使用して危なかったかもしれません。勘合部をよく見てみますと、貫通穴が赤のラインで、黄色が爪のラインです(左)。完全に嵌り切っていないように見えますが、位置的にはこれで正常です。基部をよく見てみますと、爪の後半1/3は浅くなっていてストッパーの役目をしています(右黄矢印)。また、爪の前半1/3はガイドの切れ込みが入れてあって、貫通穴に入りやすいように細工されていました(右赤矢印)。しかし、最近の車に比べると凝った作りをしていますね。

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