デュラエース 7400シリーズ

シートピラー

SP-7400

 デュラエースはEXの頃よりシートピラーをラインに入れていましたが、73系AXで楕円形のエアロタイプになり、74では72系を踏襲するオーソドックスなライン入りのA-Typeと楕円のB-Typeになりました。その後EASTON製のSP-7410を最後にラインから消えています。

 

上台の使用方法

 上台の向きを変える事によってサドルの調整角度の範囲が変化します。前上がりの場合(Upの刻印が前方)の場合、サドルは水平線に対して+3〜+13度の範囲で調整が行えます。前下がりの場合(Upの刻印が後方)の場合、サドルは水平線に対して-5〜+5度の範囲で調整が行えます。

 

取付けと調整

 サドル取付けの前に、調整ボルトを左図の位置まで戻しておいてください。サドルを中央の図のように取付け、固定ワッシャー、ボルトで上台に仮止めしておきます。次に、シートピラーをフレームに差し込み、サドルの高さ調節を行ない、シートピラーをしっかり固定します。サドルの上下の傾きを好みの位置にセットし、調整ボルトで右図のように微調整を行ないます。サドルの位置が決まれば固定ボルトをしっかりと締めこみます。

 

SP-7410

 7410系として発売されたEASTON製のシートピラーで、持つとうしろに引っくり返るほど軽かったです。74系で組んだロードには、当初600AXの在庫処分品が付いていましたので、このSP-7410を手に入れたのですが、軽いのと雰囲気が合わないので手放してSP-7400を買いなおしました。結局これがデュラエース最後のシートピラーとなったのですが、質実剛健の74系とは少し異質のようですね。

ステム

HS-7400

 ステムもシートピラー同様にデュラエースEXの頃よりラインアップされ、74デュラで最後となりました。構造はクランプボルトが内蔵される独特の物で、ボルトレスの外観は非常に美しいのですが、長い六角棒をステム内に入れて高トルクで締め付けるのは、ちから加減が難しかったです。

 

 製品のクランプ径は26.0mmですが、プッシュプレート変更で25.4mmにも対応できるのですね。この部品は600 Ultegra(HS-6400)と共通ですので、クランプ部の寸法なども同じに出来ているようです。ただし、デュラエースは平臼ですが、600は斜臼になっています。

 

 締め込みは6mm×130mmの六角棒を使用しますが、130mmの六角棒が写真の程度に入り込みます。ステム購入すると六角棒と補助パイプが付いてくるのですが、ツールとしても型番が付いて売っていました(TL-WR40)。締め付けトルクは両ボルトとも200〜300Kgf・cmを指定されていますが、これって結構な値ですので、このツールで規定値まで締めこめるのか不安が残る所です(笑)。

inserted by FC2 system