ペダル

ペダルキャップ

 最近ではクリートペダル全盛でペダルキャップなんて物はありませんが、昭和の時代のスポーツ車にはメインテナンス用にペダル外側が開いており、そこに各社独自のキャップが嵌っていました。プライヤーでも外せますが、プラスティック製では傷が付いたり割れたりしますし、装着する時も強く締めなければ走行時に取れてしまったりしますので、着脱には専用のキャップスパナが用意されていました。キャップが無くても直ちに性能には影響しませんが、泥や雨水が入り放題ですので無いと実際の運用は難しくなります。

 

 キャップ形状は会社どころか製品ごとでも違う物があり、ネジ径やサイズなども違うため流用はほぼ不可能な物でしたが、流通事情が良かった当時はさほど問題ではありませんでした。
 さて、時代は流れてクリート全盛の現代では、国産では三ヶ島のみキャップ使用するペダルを販売しています。各種キャップがありますが、上級のシルバンシリーズのキャップは昔のカンパと同じ規格になっていて、キャップ、スパナ共に流用できてレストアに非常に便利になっています。それに引き換え極東は会社が無くなり、昔の三ヶ島ペダルも規格が変わったため流用が効かず、レストアにはお寒い状態です。ともあれ、キャップスパナが出ていたペダルを見てみましょう

 

三ヶ島 旧プラキャップ

 昭和の時代の当時から色んなキャップが出ていましたが、上級機種であるユニークシリーズも嵌め込みに始まり、軽合、プラと各時代に応じて色んなキャップが出ていました。嵌め込みと軽合は中央にマイナススリットが入ったギザ山でしたが、プラキャップは小さな山3つと大きな山1つを組み合わせた独特な形で、対応するスパナは橙色のプラスティック製でした。華奢なスパナですが割れた覚えは無く、専用品ですのでキッチリ締めこめます。70年後半から80年にかけて出ていたようで、ユニークシリーズは、BSダイヤモンドシリーズにも採用されていました。

 

 最近入手して知ったのですが、鉄製スパナも出ていたのですね。精度が多少甘そうな打ち抜き品ですが、刻印は「MIKASHIMA UNIQUE TOOL」と、しかり打ってありました。

三ヶ島 現行品

 現在でも三ヶ島は普及機種のシルバン、上級機種のプライムシルバンシリーズを出していますが、1983年のカタログには上位機種のユニークとシルバンの両方が掲載されていました。ユニーク用の軽合キャップも掲載されていましたが、キャップスパナはユニークとシルバン共通で現行品と同じようです。ユニークとシルバンでは、ユニークの方がキャップのネジ径が大きいので、シルバンのキャップはユニークに使用できません。これより、ユニークの軽合キャップはネジ径は大きいがスパナは現行と同じカンパサイズと言う事なのでしょうか?。現物が無いので憶測になりますが、手に入れたら検証してみたいものです。

 

 シルバンの上位機種として出ているプライムシルバンのペダルキャップです。アルミ製ですがMKSのマークも無く、ポリッシュ風の仕上げでした。高さはシルバンより多少低くて、ネジ部の長さは同じものの、ネジ切りが基部までされているのでカンパ用に削る場合はシルバンより有利かもしれません。

 

極東ペダル

 1990年ごろまで各種ペダルを製作していた会社で、プロエースが有名でした。ペダルスパナもプロエース用に出ていて、プロエースと上位機種のプロラックスに使用します。キャップは金属とプラスティックがありますが、共に同じサイズで互換性があります。周囲の山は、2山が6組ある独特な形状で、スパナはそのどちらかの山に掛かるように6本の突起が出ています。

 

カンパニョロ

 昭和の時代のカンパにもペダルキャップとペダルスパナが出ていましたが、使用したペダルが1つしかないので種類や変遷は知りません。私のカンパは79年に購入したスーパーレゲロピスタのトラックでプラスティックキャップでした。キャップは1個しか替えていないのに、なぜかスパナも購入していました(笑)。

 

 現行の三ヶ島シルバンキャップとネジ径、サイズとも同じですので代用できますが、三ヶ島の方がネジ部が長くてカンパに嵌めたら隙間が開いてしまいました。削ればよいのでしょうが、ネジ山が途中までしか無いので、削りすぎるとネジの掛かる部分が少なくなってしまいます。実用上は問題ありませんが、何かすっきりしないものがありますね。まあ、\300程度で代替品があるだけでも、有難いわけですが。

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