スピーカーの交換

　10年以上経った頃から音が割れるな〜と思っていましたが、カーステなんて鳴っていれば良い派なので、さほど気にしていませんでした。さて、最近になって集中ドアロックの不調が時々出るようになり、フロントドアの内張を外して点検していました所、見えてしまったのですよ、無残なウーハーが。見えてしまったものは仕方が無いので、ウーハー交換に動き出すのですが、汎用品はツイーター付きのコアキシャルタイプがほとんどです。コアキシャルを付けると元のツィーターをカットしなくてはならないのでもったいないし、かと言ってウーハーだけの出物も見当たりません。また、元々のウーハーもフルレンジだそうなので細かいことは抜きにしてフルレンジ探してました。これなら出物もありますが、４つで２万程度しますので躊躇してましたところ、後輩がフォレスター新車購入時に変えたスピーカーをくれる事になりました。見た目はちゃっちいフルレンジのスピーカーですが、破れたスピーカーよりは良いはずなので、早速取付けにかかります。

フロントドア・内張取り外し

　まずトゥイーターカバー、そしてトゥイーターを外します。ともに３爪の嵌め込み式ですので、引っ張れば外れます。ここを外すのは、内張を外す時に引っ張り上げるので、邪魔になる為です。

　３箇所の蓋を外してネジを外します。その後、クリップを取ります(右)。クリップは膨らんだ先が嵌りこむタイプでプラスティック製ですので、無理をすると折れたりします。

　あとは７箇所のクリップで止まっているだけですので、順次外していきます

　ドアランプとパワーウインドウスイッチのコネクタを外します。ドアランプのコネクタ(左)は爪は無いものの、非常に硬く付いていましたので、プライヤーで引き抜きました。パワーウインドウスイッチは爪を押して外すのですが、左側は突起物に当たって作業スペースが狭く、特に付ける時が厳しいです。右側は回りに突起物無く、すぐに外れます。

　内張はドア上部の端に乗っかるように引っ掛けてありますので、ドアノブを引いて内張を引きながら上へ上げていくと内張が外れます。

スピーカー着脱

　私の250Tは前期型のためか、スピーカー(090-0140-79)とブラケット(301-1508-00)分離型でした。汎用製品を使用する時、一体型のものは市販のブラケットが必要になりますが、分離型ではブラケットを再使用できそうです。Netでの報告では、一体型が多いようですね。さて、17年使用したウーハーの周辺部は、破れているというより潔く無くなっていました。製品はClarion(KOREA製)、４Ω入力で磁石は結構大きいのが入っています。

　コネクターは「T」字コネクターで、Tの横棒が(-)、縦棒が(+)です。コード色は右が赤/黄(+)、白/黒(-)で、左が茶/白(+)、緑(-)。スピーカー側は、白(+)、白/黒(-)です。

　これがいただき物のスピーカーです。Foster(China)の4Ωで、周辺部は紙ではなくプラ製のようです。磁石は・・・ちっちゃいですが、技術の進歩でこれでも良いのでしょう(たぶん)。傾斜はBGよりも強く付いていて高さも高くなっており、当たらずに入るのでしょうかね。コネクターは全然別の形で、ダボが出ているほうが(+)だそうです。取付け穴の位置ですが、上がBG、下がフォレスターのものです(右)。共に16cmスピーカーなのですが、上方の穴を一致させると下方の２つは大きくずれてしまいました。

　それではサクサクと工作です。まずBGのスピーカーから配線を切り取って、新しいスピーカーの接点に半田付けします。熱収縮チューブで覆って出来上がりです。ブラケット取付け位置は全然違うので、２個所に穴あけ、３箇所目は本体を多少削って無理矢理入れました。ガッチリ付いているので良しとします。

　内張を元に戻して完成です。フォレスターのスピーカーは傾きと高さが高くて、一番高いところで48mmありました。内張に当たるのではないかと思いましたが、スピーカーの先端に付いていたスポンジが軽く当たる程度で、ぴったり入っています。元のスピーカーはかなり低いので、十分な余裕があったのですね。奥行き(ドアの外版方向）も100mm以上あり、前後に長いスピーカーも入りそうです。
　さて、スピーカーの納まっている位置ですが、赤丸が16cmスピーカーの外周に当たり、思ったより後方へシフトして、一部は内張に隠れています。まあ、機能やらデザインの問題で仕方ないのでしょうが、ここらへんがカーステへ高性能を求めても難しい部分なのでしょう。肝心の音質ですが、さすがに良くなっていますね、音のびびりが無くなりました。それとスピーカーに付いている高い筒が、内張に接するように付いているのも効いているようです。
　作業時間ですが、写真取ったり取り直したり、スピーカーの位置合わせで時間がかかりましたが、ポン付けの交換なら1ドア15分もあれば十分でしょう。今回一番時間がかかったのは・・・、レバー部ネジ蓋の捜索です(笑)。ポーンと飛んで車内に落ちたのですが、グレーの保護色で見つけ難く、発見まで１時間弱かかりました(おかげで車内が綺麗になりましたが・・・)。