ブリヂストン・グランテック

ヘッドパーツ

 ヘッドパーツはBS純正の鉄製で、規格はスレッドタイプ、ノーマルサイズ・JIS、組幅35.2mmです。ヘッドパーツ外径30.0mm、内径27.0mmで古いマスプロ車はほとんどがこの規格を使用しています。ただ、ロックナットに専用のゴムカバー(左)が付いている所が他車と違いますが、カバー外せば通常よりやや薄い(7mm)ナットが嵌っています(中)。全期を通してこの規格なのですが、製造年代によって多少の差があるようで、年代によってスペーサーの厚さが違っていました。種類の解説はリンク参照

 ヘッドパーツの寿命は長く、分解グリスアップで問題ありませんが、玉押しに虫食いなどが発生していたら交換となります。ノーマルサイズ JISのスレッドヘッドはまだ発売されていますが、アヘッドの普及で供給は先細りの状態です。
虫食いを起こした玉押し(右)

 ヘッドパーツの組幅は製品によって多少ばらつきがあり、すべてがうまく入るわけではありません。ヘッドの組幅はA+Bの値で、製品では30mm〜43mm程度のばらつきがあります。一方フレームの組幅はコラム長(D) − ヘッドチューブ長(C)の値になりますので、ネジ部の残り部分を勘案してD-C値より2〜3mm程度大きめのヘッド小物を使用しなければなりません。

 グランテックの場合はGR-24Gでヘッドチューブ長125mm、コラム長159mm、GR-27Hでヘッドチューブ長110mm、コラム長144mmとなっていて、ともに34mmの差となっています。これに35.2mmのヘッドパーツを組み込むのでネジ部ぎりぎりまでコラムが入るのですが(左)、何本かのコラム長を測っていると1.5mm程度の製品ムラが見られ、それに呼応するようにスペーサーも2.2mmから3.2mmへと太くなっていました(右)。グランテックのロックナットは専用のゴムをかぶせる構造のためか7.0mmと薄くなっています。そのため吻合部がシビアになり、製品ムラを吸収する意味でスペーサーで調整しているのではないかと思います。

 

 TANGEのマイクロアジャスト(RB-661)は38.6mmですので、ほぼぴったり入ります。最近RB-661が生産中止になりましたが、後継機のTGHC-1(RB-661C)で代用できます。

RB-661(左)、GRANDTECH純正(右)      TGHC-1

 レーシングタイプも使用できます(Suntour Sprint)。グランテックでフォークを抜くことはメンテナンス時以外に無いので、レーシングタイプでも使用に差し障りありません。

ペダル

 グランテックのペダルは発売初期より折れ曲りペダルを採用していました(三ヶ島 FD-2(生産中止)非常に凝った作りで分解・グリスアップ可能ですが、力のかかる所だけに玉押しの調節が微妙で、増し締めも必要です。ネジ規格は一般部品と共通ですので、オリジナルにこだわらなければ分解整備するより市販の折れ曲がりペダルを購入したほうが楽でしょう。分解するには多少のコツが要りますので、分解の一例をあげてみます。

 

1.工具は12mmのボックスレンチ(必須)とマイナスドライバ、15mmのペダルレンチです
2.ペダル本体を折り曲げて見るとロックナットがまず見えますので、12mmレンチで外します。
 この時、右ペダルは順ネジ(普通ネジ)ですが、左ペダルは逆ネジ(左に回すと締まる)です
 ので十分注意してください
3.ナットを外すとワッシャが見えますので、逆さに振って外します
4.玉押しが見えてきますがはめ込み式のウオータープルーフに邪魔されてそのままでは玉押しは
 出てきません

 

 最終的には玉押しでウオータープルーフを押し上げますが、まずは下準備です。
1.マイナスドライバを玉押しとプルーフの間に入れて玉押しの空転を防ぎつつ
2.左手で持ったペダルのシャフトを回して玉押しを緩めてゆきます
3.玉押しをシャフトの先端部分まで緩めると
4.シャフトが本体から離れてゆきますので基部側のベアリングを取り出します

 

1.基部側のベアリングを除去して押し込めば、ウオータープルーフは押し上げられます
2.プルーフを取った後に玉押しを外して遠位部のベアリングも取り出します
3.綺麗に洗った後、グリスを塗ってベアリングをつめます(5/32径:11個)
4.シャフトを入れ、玉押し、ワッシャ、ナットの順に締めてゆき、少しコリコリする程度の
 ところまで締めてゆきます。あとはウオータープルーフを押し込んで出来上がりです。

 分解・洗浄は簡単ですが組付け時のナットの調整が難しいです。ナットを締めた時に一緒に玉押しが回らないようにワッシャが入っています。玉押しは回らないのですが、ナットが押しますので多少締まって抵抗が強くなります。その分を勘案してナットを締めなければなりませんので根気良くTryしてみてください。

 

 パーツの形状も年代によって多少異なります。前期型は玉押しが円形で十字の溝が彫ってありますが、後期型では頭が15mmのナット形状となっています。
 シャフトでは、前期型は中央がくびれているのに対し、後期型はズン胴となっていました。
 それ以外のロックナットやウオータープルーフなどは同じパーツが使用されていました。

代替パーツ

三ヶ島 FD-6
 中央のボタンを押して折畳む方式は、折畳みやすくて誤作動も無くて良い方式です。軽合金製で良いのですが、本体がカシメ一体形成のためベアリングの調整が出来ず、しばらく使用すると踏み込み時にキチキチと不快な音が出てきます。付け外しは15mmスパナではなく6mmアーレンキで行いますので、固着対策として組付け時にしっかりグリスを塗ってください。

三ヶ島 FD-5

 専用レバーを引上げながら折畳むので、走行中の誤作動はありえませんが、レバーの引上げ部がワイヤ製で細くて操作性は悪いです。折畳みもコンパクトで踏面も広くて良いのですが、本体がプラ製なので安っぽく見えるのが難点です。

NEXT FLD-50

 DAHONに付いていたとの事で¥500で購入しました。押しながら倒しこむ方式は少し慣れが必要ですし、変な形で突き上げられると走行中でも倒れそうです。本体はプラ製なので安っぽく、回転精度もいまいちでお勧めではありません。

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