ディレーラープーリー

最終更新日:2023/10/28

 リヤディレーラーにはガイドプーリーとテンションプーリーの2つのプーリーが付いています。このプーリー、昔は10Tでしたが偶数のプーリーはチェーンと当たる部分が同じになって片摩耗を起こすとされて90年代後半には奇数の11Tになりました。プーリーも消耗品ですので劣化や破損で交換となりますが、11T全盛の現在において10Tプーリー入手は困難になりつつあります。また、軸径も製品によって5mmと6mmの2種あるようで、破損を機会に調べてみました。

 

プーリー軸径

 5mmと6mmがありますが、一般的にシマノとカンパは5mm、サンツアーとSRAMは6mmのようです。ただ、昭和の時代の古い機種は確認取れていないので、これ以外のものがあるかもしれません。

 

プーリー厚

 プーリー厚はガイドプレートの内幅となるので、チェーンの幅によって変わってきます。8速までは同じナローチェーンを使用しますが、9速以上は細くなりそれに伴ってプーリー厚も狭くなります。8速までは10mm、9速以上は8〜9mmが多いようです。

 

ガイドプーリー・テンションプーリー

 スプロケットに近い方をガイドプーリー、遠い方をテンションプーリーと呼びます。古くは同じものを使用していましたが、80年代頃より上位機種は歯の形に違いを付けて区別するようになりました。現在では回転方向を指定する機種も出ています。

 

回転方式

 ブッシュ式は古くからあるオーソドックスな方式で、現在でも廉価版に採用されています。本体とブッシュの間に摩擦が生じますのでグリスを塗布するのですが、摩耗に対してオイルレスメタルを使用したり高級機種ではセラミックを使用して対処していました。90年代後半にはシールドベアリングが登場し、上級機種に採用されてきました。

 

プーリー(10T)

BBB BDP-01(5・6mm)

 BBBから出ている10Tのシールドプーリーで、現在入手できる唯一の上級品です。ベアリング内蔵で、40%グラスファイバーを含んだEMS-SWISS製の複合素材を使用し高い耐久性があるそうです。値段も\2,000前後で販売されており、スペーサーで各種対応しています。本体は、回転方向の指定やガイドとテンションプーリーを分けるなど丁寧な作りになっていました。

 

シマノ RD-NP21(5mm)

 普及品RD-TYシリーズなどの補修部品です。普及版なので価格も\500と格安で、作りもそれなりでガイドプーリーとテンションプーリーの区別はありません。ただ、最近販売終了するショップも現れ、何時まで販売しているか不透明な製品です。

RD-NP21 プーリーユニット(Y56398030) for RD-CT92 CT95 MJ05 TY05 TY15 TY20 TY22 TY30
(Y56398100 はNP21 10セットの番号)

 

ノーブランド(5mm)

 ヤクオフで数百円で購入した出どころ不明の軸径5mmプーリーです。シマノ純正と比べると刃先がとがっており、材質も堅めでした。歯の形はテンションプーリーに良さそうで、シマノ純正をガイドプーリーにして混在使用でも良さそうです。ちなみに、ネットで調べてましたら「DYNWAVE」と言う中華業者が10個\600で売ってました。ヤクオフで購入したのは、これのばら売り品のようです。

 

リデア PYL1-10TS

 AL7075-T6アルミ製軽量プーリー。赤、青、金、チタン、銀、黒の6色があります。スチールベアリング使用でスムーズだそうですが派手で旧車には似合わないのと、軽量すぎて耐久性に問題ありそうな形状なのが気になります。ガイドとテンションは同じものを使用し、回転方向も規定ありません。軸径は5mmと思われるもどこにも記載なく、厚さも不明でネット情報ではスペーサーが必要との事。値段も高くて気軽に使用できる感じでは無さそうです。

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