グランコンペ ブレーキレバー

古くからブレーキやステムを供給していたダイアコンペですが、上位機種としてグランコンペが販売されています。ブレーキレバーにもグランコンペブランドがありますが、長きにわたって使用されたブランドなので色々と変遷がありました。レバーでのグランコンペは、73年のサイクルカタログにはなく76年には載っていますので、その頃に出たようです。

最終更新日:2022/11/01

DIA GC160

160レバーがホールインになり、レバーサックが付いたものをグランコンペとしていたようです。76/77年のカタログに載っていますが、79年にはレバーとサックが専用になったニューグランコンペが出て、カタログ上では「旧型」とされていました。ただ、ニューグランコンペのジャンルが確立したためか、86年にはレバーがバフ掛けされてGC-160として復活しています。

DIA GC161

こちらは76年のカタログのみに見られたもので、レバーは通常のものですがクイックのリリースレバーがグランコンペ用の絵付になっています。その後のカタログでは見かけなくなりました。

DIA GC162

ホールインのレバーに絵付のリリースレバー、レバーサックの付いた豪華版でランドナーによく付いていました。このタイプは人気があったようで長い間変更を受けずに販売されてました。

DIA ニューグランコンペ GC160 (NGC160)

レバーが新設計となり「GRAN COMPE」の文字が入りました。レバーサックも新設計の物で基部が太くなってアジャスタのカバーゴムが黒からアメ色へ、側面に「GRAND-COMPE」の文字が入っています。ただ、基部は同じなので通常のDIA 160のレバーサックと互換性があります。材質は当時のダイアコンペと同じく柔らか目のゴムなので、感触は良いものの耐久性は低いものでした。

NGC144

以前は無かったアジャスタ無しのグランコンペですが、86年のカタログに登場しています。バリエーション増やしたのでしょうね。

GC144

NGC144登場と同時期に掲載されています。DC144Gも同時にCOMPE-Gシリーズとして出ており、違いはレバーのバフ掛けだそうです。

ニューグランコンペ400

ショートアーチの#400ブレーキの登場に合わせて80年代に出ていました。レバーの文字は「GC」に変わり、以後グランコンペレバーマークはGCになりました。

ロイヤルグランコンペ

80年代後半の業界最盛期に登場したロイヤルシリーズです。レバー・サック共に新設計でレバーには金色の斜文字がかかれていました。レバーが大型化されたので、通常の曲がりのスモールタイプが出ています。ただ、90年代にはBMXの登場とワイヤー下出しが主流になったため短命に終わっています。

DIA ニューグランコンペ 200・210H

基部、レバー共に新設計となった200系のグランコンペ版です。アジャスタ付きが210、ホールインが「H」など各種出ていましたがクイック付きは出ていませんでした。新設計になり基部が高くなってレバーの曲りも緩くなり、手の小さい人には少し使いにくくなったようです。

GC202Q(現行品)

2000年代に入ってから販売されている現行品です。204系のレバーを元に作ったようでレバーサックは共通です、ホールインとクイックのバージョンがあり、全種アジャスタ付きになってます。アジャスタもDC204QCと共通で、200系グランコンペのアジャスタと似ていますが別物となっています。

レバーの形状

最近NGC160を付けたらレバーが遠くになった感じを受けたので、GC162・NGC160・NGC210でレバーの曲がりを比較してみました。

 

基部ですが、NGC210になって幅が狭くなって高さが高くなっています。それに伴ってワイヤーの出口も上がっています。レバーの曲がり具合はGC162が一番強く、GC160とNGC210は同じくらいです。

 

レバーだけを見るとNGC160の曲がりが一番緩いですが、NGC210は基部が高くなっているので、装着した場合には同じような感じになっています。現行のGC202とも比べてみたいのですが、まだ手に入れていないの今後の課題といたします。

  

162シリーズ

グランコンペ
ダイアコンペ
ホールイン
通常レバー

レバーの中でもクイックとアジャスタが付いた162が良く使われており、販売期間も長かったので色んな形式が出ています。上は全部162ですが、クイックに絵付がグランコンペで絵無しがダイアコンペです。ただ、通常レバーの絵付はカタログに無いものの、市販車に付いていたようです。また、ホールインの絵無しはDIA 162G、後のCOMPE-Gシリーズとして掲載されています。

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