DIACOMPE ブレーキレバー

 昔のメーカー車にはDIACOMPEのブレーキレバーがよく採用されており、クラブのランドナーもほとんどがDIACOMPEでした。当時は160シリーズが主流でしたが、エアロブームの頃からワイヤー内蔵型が増え始め、ニューグランコンペを経てワイヤー上だし型は現行の204のみとなってしまいました。ここでは3シリーズの互換性などを考えてみます。

DIA 144,160-162

 WEINMANNと提携の頃から作られているDIACOPMEの標準型で、アジャストやクイックの有無がありますが、仕様は共通で互換性があります。基部は左右共通、レバーは左右にプラスティックワッシャをはめて、心軸は引上げボルトで止めています。グランコンペシリーズもレバーと引上げボルト(5mmアーレンキ)が違うだけで、その他は共通部品でした。
 ブラケットバンドは22.0mmと23.5mmと2種類用意されており、交換できます。

NGC 200

 80年代後半に出てきたニューグランコンペシリーズ。基部は160系に比べてかなり細く仕上がっており、これなら手の小さい人でもグリップは良さそうです。部品構成は160系と同じですが、引上げボルトがゴムつきの5mmアーレンキになったり、ブラケットバンドの形が異なるなど多少変わっています。

DC 204

 現行製品で唯一の上だしレバーです。基部はNGCよりもさらに中間部がくびれて細くなっています。また、基部は左右指定があり、セーフティーレバーの取り付けにも考慮されています。ブラケットバンドは160系と同じ物ですが、心軸は貫通ではなくて切り欠きのものになっています。

互換性

上からDC144、NGC200H、DC204C

ブラケットバンド
 144と204はほぼ同じ物で互換性高く、太さも3つとも同じ太さなので多少工夫すれば200も他のものに入りそうです。

心軸
 3つとも長さが違い流用できませんが、太さは9.8mmと同じです。材質は144と204がアルミ、200は鉄で出来ているようで多少重いです。

引上げボルト
 これも3つとも長さが違いますが、径は同じですので、他のブラケットバンドにも入ります。144と204はマイナスネジ(204はワッシャ付き)、200は5mmのアーレンキボルトです。

スペーサー
 これは3つとも全く同じ物でしたので流用可能です。

ブラケット基部(左からDC144H、NGC200、DC204C)

横幅は144のみ幅広で、200と204はほぼ同じ太さですが、204の方が多少細くなっています(上)
高さは心軸の部分であわせると、144のみワイヤ出口が低くて200と204はほぼ同じ高さです(左)
厚みは144が23.8mmと太く、200は23.0mm、204は23.2mmでほぼ同じ厚みでした(右)

144と200は側面で心軸を支えていますが、204は本体中ほどにも支えがあってしっかしりた作りになっています。

レバーバンドは144と204でほぼ同じ物を使っており、互換性もOKです。
U字型のバンドに止め具を引っ掛けるのですが、方向があり左写真のようにU字と同じ方向へ引っ掛けてください。

レバーの穴は3つとも同じ口径でしたが、厚みは200が16.4mmと一番太く、204は15.4mm、144は15.0mmでした。太さは1mm程度の違いなので、遊びの部分で吸収されそうです。それでは、違う物に入るのか試してみましょう。

左が204の基部に144のレバー、中央が144の基部に200のレバー、右が200の基部に204のレバーです。レバーと基部の間は多少の遊びがあるため、どれもすんなりと入っています。動きもしぶくなく、多少ガタが出る程度です。ただし、レバーからワイヤーが出る高さと基部の出口との高さが144とそれ以外で違うため、混在させるとワイヤーがアウターを片擦りする場合が出そうです。

 144と200,204では基部裏面の切り欠きの高さが違うため、144の基部に200を入れると左写真のようにつっかえるようになります。

 結局ニューグランコンペ200系と新型ダイヤコンペ204系の間で部品の交換をする方が無難なようです。

 さて、NGC200系とDC204系のレバーパットは互換性があるのでしょうか、調べてみましょう。

DC-204 レバーパット

現行品で手に入る、上だし機のレバーパットはDIATECHのDC-204用のみです(茶・黒)。このパットはセーフティーレバー用の穴があいていますが、片方のみにあいているので左右の指定がついています。

左は204の基部で、右が200の基部です。200の方が多少太くて首が長くなっていますがパットはなんとか入りそうです。右写真の左が204、右が200ですが何とか入っています。ただし胴の部分が多少広いので、セーフティーレバー用の円が楕円になっています。

高さが多少足らないのか、押し込んでも上方の部分に隙間が出来ます(左・矢印)。ワイヤ出口の部分はパットが長いためか問題なく入っているようです(中)。下部の部分は大きさが同じようなので問題なさそうです(右)。

総じて、ニューグランコンペ(200や210)へ新型ダイヤコンペ(204)用のレバーパッドは入りますが、中央部が多少伸びたり上部に多少隙間が出来るようです。

以上は、私の手持ちの部品を使って測定した物で、製品のばらつきや誤差は当然存在します。
皆様の部品でも同じように行くとは限らないことをご承知ください。

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