サンツアー

パーフェクト

 当時のツアー車のほとんどが採用しており、トップは14Tからですが48Tのアウターとの組み合わせで十分でした。また、スプラインとネジの2種類しかないので、先輩の中古ギヤを頂くことが出来て重宝してました。高性能とは言えませんが価格(\1700前後)の割には信頼性があり、長期ツアーにも問題ありません。後期には歯を4つおきに間引いた物や6段フリーも出ていました。

 

プロコンペ

 プロコンペはオロ歯の採用など上位機種の設定でしたが、規格は共通でフリー本体の性能も大差なかったように思います。カタログ上では2ndの上にTopギヤを乗せてTop13Tの6速も出ていたようですが、見かけた覚えは無かったです。

 

ウイナー・ウイナーS

 サンツアーがレーシング用に出した物で、歯が軽合金製のWinnerとスチール製のWinner-Sがありました。このフリーは後ろから分解する方式で、ネジ径やスペーサーが3種類あって汎用性が少ないなどサンツアーにしては異色の製品です。スプロケットはTopから3rdまではネジ、4・5thはスプラインですがネジ径は3種類有り、スプラインも8爪で全て幅が違うなど特殊仕様でした。(S)の付かないWinnerは5段で286gと軽量でしたが軽合金の歯は磨耗が早く、Topのみスチールに替えていた人も多いそうです。1976年当時で、5段Winner-Sが¥2,980に対して6段Winnerは¥10,200と3倍以上していました。ただ、レーシング用とは言いながら34Tまで歯があるのは、迷いなのでしょうか(笑)。

 

マイクロライト

1・2(スプライン):17・18・19・20・21・22・23・24
345(ネジB.C.44):14・15・16・17・18・19
 6 (ネジB.C.38):13・14

 ウイナーでも懲りてなかったようで、軽量化を目指して軽合の歯による軽量級フリーの復活です。1st-2ndはウイナーと同じく8本のスプラインですが、3rd-6thはニューウイナーと同じネジ径を使用し、6速の上に被せる7速を用意するなど進化も見られます。互換性を考慮しているものの、リムーバーは6爪の専用となっています。

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