サンツアー

 70年代から出ていたサンツアーのボスフリーで、一時期は、ほとんどのマスプロ車で採用されていました。その後ウルトラチェーンの出現やINDEX登場などありましたが、サンツアー自体もボスフリーが消退する次期と同じくして無くなってしまいました。ここではPerfectやPro-Comeなど5段時代を第1世代、ウルトラ規格が出たニューウイナーを第2世代。ウイナープロ以降、INDEX時代を第3世代として話を進めています。

 

第一世代

 レギュラーチェーンの時代で、Perfect、Pro-Compeが主流でした。歯間はサンツアー独特の不等ピッチでしたが、冗長性のあるレギュラーチェーンとフリクションシフトの時代でしたのでチェンジに問題ありませんでした。O.L.D.は120mmが主流でしたので、5段15-24(左)がスタンダードな時代でした。

 歯は52mmスプラインと44mmネジの2種類で、Top2枚がネジであとはスプラインという構成です。4本爪のスプライン規格はボスフリーの最後まで使われました。スペーサーの幅は1種類ですが、材質は鉄やプラスティックなどがありました。

1-2 2-3 3-4 4-5 5-6
レギュラー5 3.6 3.7 3.6 3.5  
レギュラー6 3.6 3.7 3.6 3.5 3.5

 不等ピッチとは言え歯間が広いので、相対的にはさほどの差はありません。

※実測

第ニ世代

 1978年ウルトラチェーンの登場と共にニューウイナーが出てきました。1つの本体でレギュラー5速からウルトラ7速までが組める画期的な製品でしたが、それゆえに歯とスペーサーの種類が多くなって煩雑になり狭い歯間でチェンジも繊細になるなど、一部のマニアにしか受けませんでした。実際、クラブの中でもPerfectの15-24を使用しているのがほとんどでした。

 

  1-2 2-3 3-4 4-5 5-6 6-7
レギュラー5 3.7 3.6 3.7 3.5    
レギュラー6 3.8 3.7 3.7 3.7 3.5  
ウルトラ6 3.1 3.1 2.9 2.7 2.7  
ウルトラ7 3.2 3.3 2.9 2.9 2.7 2.7

 歯間はサンツアー独自の不等ピッチで、ウルトラではTop側が広くなるようになっていました。INDEXになっても不等ピッチは続くのですが、この頃の歯間は、INDEX時のものと多少違うようです。(リンク参照)

 レギュラー5・6のPerfect、Pro-Compeも引き続き発売されていましたが、6段ウルトラ版も出ていました。なお、2つ爪のフリー抜きはこの世代までです。

第三世代

 1987年にINDEXシステムの登場と共にウイナープロが出ました。本体の設計はニューウイナーとよく似ていますが、オイルホールやシールドメカニズムの採用など新機軸が盛り込まれています。中間歯もネジからスプラインへと変わり、INDEX用に歯の切り欠きや歯間の変更など少しずつ変化しています。ただ、AccuShiftはウルトラ6速には対応しないなど120mmエンドの時代は終わり、ボスフリーも程なく終了して時代はフリーハブによる130mm以上のエンドへと進んでゆくことになります。

 

  1-2 2-3 3-4 4-5 5-6 6-7
レギュラー5 3.4 3.55 3.55 3.5    
レギュラー6 3.4 3.5 3.55 3.55 3.5  
ウルトラ6 3.1 2.85 2.85 2.75 2.7  
ウルトラ7 3.2 3.1 2.85 2.85 2.75 2.7

 ニューウイナーと同じくウルトラ7ではTop2枚の間隔が広い不等ピッチですが、スペーサーの変更で多少変化しています。(リンク参照)

 PerfectやPro-Compeもα、APへと変わり、フリー抜きも2爪から4爪へと変化しています。α、APは126mm用6速レギュラー(左)と7速ウルトラ(右)が出ていましたので120mm用のボスフリーはニューウイナーのみとなりましたが、レギュラー5段のPerfectもPT-5000の品番で細々と出ていたようです。

第三世代後期

AP PowerFlo(左:Lockring)

 歯のセットを固定化すると共に変速ポイントを決めて、スムーズな変速が行えるようにトータル設計されたフリーです。この頃のフリーハブではスタンダードになっていますが、ボスフリーも最終局面で採用されたようです。13-28と13-30の7速ウルトラと、13-28の6速レギュラーが出回っています。歯の互換性はPoweFlo、Lockringとも、ありません。

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